本日、イスラエルから来日された方々と会議。つまり、彼らはイスラエル人。このタイミングでイスラエル企業が日本国籍である自分のところにコンタクトが来るところが自分らしいっちゃらしいと思う。
議題はあくまでもビジネスのこと。
それでもイスラエル人の一人が会議の開口一番「今、国は大変なことになっておりますが・・・」と・・・。
あくまでもビジネスの話なので、宗教、政治などの話を出さないのがルールではあるのだが、それにしても言わないではいられなかったのであろう。
こちらも変に今の情勢に触れないでいるのもおかしなものなので先にイスラエルの方に言っていただけて有難かった。
昨日の村上春樹氏のスピーチが素晴らしかったので、その話題に少し華が咲く。
イスラエルの会場で彼のスピーチに拍手が湧き起こったことは画期的なことだ。
「どちらが良い悪いは関係なく卵(弱者)の側に立つ(つく)」という姿勢は非常に納得のいく態度だと思う。
数々の紛争地帯を見てきたが「どちらが良い悪い」を語ることは全くの無意味だと心底感じる。紛争地帯では考えるよりも脊髄反射的に援けることが唯一やるべきこと。
今の時点では、村上春樹氏のスピーチがどれだけの影響力を世界に与えたか判断できないが、ミジンコは大きな指針を与えられた気がする。
よくあることなのだが、紛争地帯では救援活動を行った部族(政府・勢力)と対立する部族(政府・勢力)からの嫌がらせや、更には攻撃も受ける。要は「俺たちの敵を助けるんじゃねぇ!敵の味方は敵だ!」ということらしい。
翌日はその攻撃してきた部族も含めて支援をするなんてことも珍しくない。攻撃する勢力にも、攻撃される勢力にも難民たちが生まれている。
「卵の側に立つ」ということを世界中の人々が実践すれば、今起きている紛争のほとんどが解決することだろう。
どちらが良い悪いを語る以前の問題なのだ。「卵」を守るという断固たる信念を貫くことが大事なのだろう。
正直、最近、もう少し出世してみようかという欲が出てきた。
もうちょっと自分に力があればという場面が多々あるのが理由。
もしもっと力を得たときにも「卵」の側に立てる自分であれば胸を張って死んでいける気がする。
最後に余談だが、日本には偽装卵がやけに多い気がする。弱者を装って利権をむさぼる卑劣な者たちだ。
村上春樹氏が例えている「卵」の本質を見抜くことが重要であると感じる。
日本では本当の卵であるのに救いの声を上げない人々がいるかと思えば、金槌で叩いても割れそうもない強固な殻を持っている人々が大声を上げて国からすなわち税金をチューチューと吸い上げている。
村上春樹氏の「卵」のスピーチが誰も助けてやしない厚顔無恥な宗教法人などに悪用されないことを切に願う。そして目を光らせていく所存。
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