アメリカでも日本の議員たちに勝るとも劣らない馬鹿げた法案を提出する議員が大量にいるんだけれど、このニュースには目が点になった。本当に目が点だ・・・メガテン・・・オレサマ オマエ マルカジリ(←ワカラナイ ニンゲン ハ マルカジリ)。
NYのレストランで「塩使用禁止法案」提出(サーチナ)
一部抜粋:
この法案を提出したのは、ニューヨーク市議のフェリックス・オルティス議員。オルティス議員によれば「塩を制限すれば、生活習慣病(糖尿病・高血圧・がんなど生活との関わりの強い病気)で死亡する人を、最大10万人減らすことが出来る」と語る。ニューヨーカーの約150万人が高血圧に悩まされている。この現状を打破したい考えだ。
塩を悪者にしたところでニューヨーカーの食べるものの質と量をどうにかしないことには生活習慣病は防げない。ミジンコも昨今のNY市の肥満の人々の激増ぶりには驚く。街で視界内に必ず太り過ぎの人たちがいるのだ。
正直いって太る太らないはその人たちの勝手ってことなはずなのだが・・・が・・・ニューヨーク市だけに限ったことではないがアメリカは医療費負担が大き過ぎて医療そのものが崩壊中。
こう言ってはなんだが、健康的な食生活に努め、働き、そして納税するアメリカ市民たちが太ってて働けない人々の生活保護を支えている。この状況も限界に達しているわけで特にNY市は数年前にはレストランのメニュー表記にカロリー表示を必須にしたりと市民のメタボ対策に大わらわなのだが効果が出ていない。むしろ年々ニューヨーカーは太り続けている。
さて良い機会だから、普段からミジンコがアメリカ人のメタボ化が酷いと述べているときに、どの程度の人々を指して「太っている」としているのかをご説明したい。
ミジンコが言うんだから相当厳しい基準で肥満を語っていると誤解されている気もしている。実はミジンコ、皆さん(日本人)がよく太っているという程度の肥満なんて別にどうとも思っていない。例えるならば半年間のダイエットで解決するような肥満、つまり1ヶ月2~3kgの脂肪を落として数ヶ月後には標準体型なんて人の心配なんぞしていない。むしろ日本人の太っていることへの厳しさは異常だとさえ思っている。勿論、スリムなことイコール成人病のリスクは低減するのだから、わざわざ太ることはないと思う程度。
ミジンコがアメリカ社会を指して「太り過ぎ!」と表現しているのか↓こんな方々。(*NY市ではありません)
もう歩くことも困難な体型に家族全員がなっているなんていう笑えない状況がアメリカにはある。テキサス州のビュッフェスタイルのチャイニーズ・レストランには必ずと言っていいほど超肥満大家族がいる。本当に大袈裟ではなくて今のアメリカの生活習慣が生んだ悲劇だ。
森三中の3人くらいの肥満度だと痩せているとは言われないまでも「小さい」とは言われるのが今のアメリカなのだ。
世界中の国を見てもアメリカが突出して超肥満な人々が多いはずだ。これは肥満率だけでは測れない数値だ。例えば、日本人が言うような「太っている」がダイエットが簡単に成功しそうな人々が10人に5人いても、それは深刻な問題とは思えない。この場合でも肥満率が50%になってしまうが。
対して、上の写真のような体型の人々が10人に2人いる社会はどうだろう?肥満率が20%だとしても深刻な社会問題ではないだろうか?これが今のアメリカなのだと思う。10人に2人は大袈裟にしても、本当に「超」がつく肥満度の人々が多い。前述のとおり、視界に必ずいるような状況なのだから。
こんな状況の社会で塩をレストランに出さないだけでなんとかなるわけもない。先ずは「カロリーを摂取すると人間は太る」ということの教育からだ!(*冗談で言っているわけじゃありません)
フライドポテトを野菜としないとか、ポップコーンに「ゴールデンソース」と名付けたただのバターを溶かした液体をかけないとか、アイスクリームのパイントサイズをカップアイスを食べるかのように食べないとか、そういう基本中の基本を守れるように教えていかないとアメリカ人のメタボ化は止まらない。
ああ、思い出すなぁ、20年くらい前にマンハッタンに日本の店に近い蕎麦屋がオープンしたときに行列ができて「ジャパニーズフードはとってもヘルシーなのよ♪」ってテレビのインタビューに答えていたご婦人を・・・・。あの方が食べていたのは“天ぷら”蕎麦だったけれど。
NY市で塩を禁止したところでソイソース(醤油)やケチャップをかける人たちはいるだろうに、それじゃあ塩をかけていることと変わらないし、そもそもアメリカ人のメタボ化は調味料だけのせいじゃない。なにを食べると太るのかを知らないアメリカ人たちが多過ぎるのが大問題。映画「トップガン」のアイスマンことヴァル・キルマーでさえ太って見る影もなくなる恐ろしいメタボ社会だ。
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