C級映画の尺は短いほど良い ゲーテ
ああ、嘘!ゲーテはそんなこと言ってないさ!
ともかく「ブラックアウト」で唯一評価ができるところは尺が短いところ。全体で1時間19分ほど。オープニングやエンディングクレジット部分を除けば実際には1時間12分ほどで見られる超駄作。不幸な時間は短い方が良い。
カリフォルニア一帯で断続的に続く地震。そして停電(ブラックアウト)。停電の原因は地底から現れたモンスターがなんでか電磁波を発生するらしく、それで電子機器が停止してしまうとのこと。
以上!
・・・・・・いや、ほんとにそれ以上は語るべきこともないような作品で困ったもんだ(-_-;)
米国作品で許せんところは子供もサクサク殺すところ。この「ブラックアウト」でもモンスターさん、子供に猛攻撃。ストーリー上どうしてもってケースはほとんどなく、適当に子供キャラを出してはモンスターの犠牲者にしている映画の多いこと多いこと。
アメリカ人ってギャーギャー日本の雑誌やらアニメのエロ部分を猛攻撃する。でも性犯罪の数もパーセンテージも日本よりも圧倒的に米国の方が多い。
「子供に悪影響」と勝手に判断しては他国のやり方に難癖をつける割には、世界で公開するような大作から今回のような低予算作品まで、その普段は「守るべき!暴力を見せちゃダメ!」と声高に唱えている当の子供たちに容赦ない暴力を振るう・・・ってか映画の中では殺してまんがな・・・・・・。
アメリカの押しつけがましいモラルは何十年経っても基準がわからない。なんというか自分よりも太っている相手に「痩せなよ~」と言われているそんな感じ。
これが「ブラックアウト」のメニュー画面。どこかで見たことがある造形のモンスターさんがいる。国内では、エイリアンもの、モンスターパニックものの低予算作品のパッケージに登場するクリーチャーの90%はH・R・ギーガー風味となっている。
まぁ、そんなことは良くあること・・・って本当は納得しちゃいけないんだが、あまりにもギーガーのエイリアンっぽいヤツが登場するパッケージが多いので感覚が麻痺してきたことも否めない。レンタルDVDショップのモンスターものコーナーを見渡せば、あっちにもギーガー、こっちにもギーガーといった状況。実際には、ギーガーは本家「エイリアン」や「スピーシーズ」など僅かな作品のクリーチャー・デザインしかしていないのだが・・・・・。
そしてこっちが「ブラックアウト」で登場した地底人(?)と呼ぶべきか、ともかく地底から現れて世界を恐怖のズンドコに陥れる尻尾がハサミなおっさん。
メニュー画面のギーガー風味の凝った造形のクリーチャーが登場するわけもないと解ってはいたが、シーンによってはただの着グルミが登場するとは・・・・・。結構動きやすそうなヌルい着グルミだったので評価も与えられない。
まぁ、確かに暗闇でこんなのが現れたら驚くとは思う。だってオデコに毛がちょっとしかないし。
あと、ここを読んだ人が「ブラックアウト」を観る可能性は限りなく低いとは思うけれど、一点、ご注意を。
この作品、はじめからおわりまで延々としょっぱい内容な上に、驚愕のラストはなんとメニュー画面に%$”■@¥!!!
[6回]
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