経営者として常に強くあれと肝に命じ、紛争地帯でも暴力で人々を圧する者たちを完膚無きまでに震え上がらせる存在であろうと務め、とにかく強くあれ強くあれと願い続けてきた十数年。確かに日本人ではなかなかいないような特殊訓練をこなせる身とはなったものの、果たしてそれが人の強さなのかと考えてしまう事態だ。
この1ヶ月、自分の脆さに自分で驚いている始末。よく「心が弱る」という言葉を聞いていたが、ああ、こういうことなのかと解った気がする。
祖母を亡くすことがこんなにも大きなこととは。100歳はとても長生きだったと思うものの、それでもあと2年、あと3年生きてさえいてくれればという思いが強い。本当に辛い。
なんだか1日が経つのが凄く早くて、それが自分がボーっとしている時間が長いことに気がついた。気がつくと時間が過ぎているみたいな。
薬局で料金を支払うのを忘れたり、銀行のATMの前に立っているのになにをしようとしていたのか迷ってしまったり、自分がどうしてしまったのかと驚くことが多い。ボケミジンコになってしまった。
そんな中でもこのブログをご覧の皆さんには随分とエネルギーをいただいており救われている。なんだかもう随分と長いこと継続しているブログがこういう恩恵を与えてくれるとはブログを始めた5年前には想像していなかった。ただ明るいニュースをほとんど扱えない日本には思うところがある。どうして日本はこうなってしまったのだろう、この状況は心が弱っているときには心底堪える。
また自分がこの時期に純粋に会いたくなった友人たちにも随分と救ってもらっている。本当にこのところ、自分の人間関係に思い悩むところもある中、いつも通りに接してくれる友人たちに救われている。
運が悪いというべきか、ちょうどこのタイミングで鳩山由紀夫辞任、そしてその後の期待ができない新政権という自分にとってはとても今後の日本が不安になる事態と重なり本当に精神的に参っていた。ブログではいつなんどきでも、つまりこの時期でも言うべきことは言うということは貫いていると自負しているが、本当にこの精神状態での数々の情けない政治ニュースはきつい。日本をもっと頑張っている人たちが報われる国にしたいと切に願っているのに、なんだか国は逆方向に向かっていることが耐え難い。将来、今の日本の政治・経済の中核にいた者たちの責任が糾弾されるときがあるはずだ。なんとかしたいと思いこのブログを継続しているわけなのだが、なんとかできていない。
こんなこと言うのもなんなのだけれど、自分はそうは簡単に傷つかない人間だと思っていた。そういうことをオクビにも出さない人間であったとも思う。ところがどっこい、本当にこの1ヶ月には参っている。厳しい日々だ。
こういう状態も時が解決してくれるのだろうか?なんてことはないカリフォルニアの快晴が心にズシンときたり、スーパーで視線に入る祖母用に買っていた商品が堪らない気持ちにさせる。
自分が弱いと認めることも人として大事な一歩だろうか。自分で認めるのもなんだけれど、自分のこういう面に驚いている。それでももっと強くありたいという気持ちは変わらないけれど。
[49回]
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