就任３週間となる菅首相が、２５日に開幕した主要８か国（Ｇ８）首脳会議（サミット）で外交デビューを果たした。これまでの政治生活で海外との接点が少なかっただけに、首相は周到な準備で国際舞台に臨んだが、さっそく「新参者」の悲哀も味わっているようだ。
◆溶け込めない◆
２５日昼下がり、サミット会場のリゾートホテルの庭で、それは起きた。
集合写真の撮影を終えたＧ８首脳らは、オバマ米大統領らを中心に談笑を始めた。ところが首相は一人だけ輪に入れず、笑みを浮かべてぽつねんと立ち尽くすだけ。首相同様、今回がサミット初参加のキャメロン英首相がすんなり溶け込んだのに対し、菅首相は言葉の壁などもあって一歩踏み出せなかったようだ。
首相就任にあたって自ら「外交的発言が少ない」と認めたように、首相には「外交は苦手」（周辺）という意識があるという。最近の首相経験者が小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫、麻生太郎、鳩山由紀夫の各氏とも、留学や海外生活を経験して外国人の知人も多く、外交問題に一家言あったのとは対照的だ。（以降省略）
ソース元：
Yomiuri Online
まぁ、別にガッカリもしないことだ。こんなことは日本人のほとんどが予想できたことなのだから。
語学力だけの問題ではない。やはり留学や海外在住経験のある者とそうでない者とでは「溶け込める」か否かの差は大きい。
あと10年、外交や語学を菅直人が勉強したところでサミットで各国の首脳たちと談笑を自然とこなすようにはならない。日本生まれで今海外に在住だったり、海外の人々と仕事などで日常的にコミュニケーションを取っている日本人の方々ならそれは重々理解していることなのだ。後付けで海外文化に溶け込むことはそんなに簡単なことじゃない。外国人との折衝がそんな甘いものならば日本企業は海外で本当に使える人材獲得に躍起にはならない。
ともかく鳩山由紀夫の次は菅直人という首相のリレーは予定調和みたいなもので、今は後悔しているかどうかは知らないが民主党に政権を獲らせてみようと考えた日本の有権者の選択だ。そういう有権者が多数決で言えば若干多かった結果だ。鳩山由紀夫の約束破り知らんぷり外交の後に、今度はこういう哀愁漂う日本の外交がやってくることも民主党政府を望んだ人々は受け入れるべきことだ。それが衆愚政治と揶揄されようとも民主主義ってことなのだろう。ミジンコはほとほとこの多数決にはウンザリしているが。
トップが世界共通言語とも言える英語を喋れないのだ。そんな国、世界を見渡してもそうは無いがそれが日本の選択だと世界は考えるだろう。俺はそんな選択していないのだが仕方がない。多数決で負けた側の苦しみを日々味わいながらも国には貢献しようと考えている。本当にこの１年の日本の落ち込みぶりったらない。あと何年耐えれば良いのだろう？と思うことが増えた。そしてこの首相の外交なのだから、この先、日本のなにに期待をして自分はなにをすべきなのだろうと悩んでいる。これは嫌味ではなく本心から知りたいのだが、高速道路の無料化や子ども手当てに期待して民主党を選択した有権者たちは、今この時、ミジンコが抱えているような日本の将来の不安や自分が成すべきことを考えて生きているんだろうか？
民主党に投票した人々も怒ってもいいかもしれないが、とにかくそれが自身の選択だったのだから、今後もとくと日本の行く末を見守るべきだ。さすがにボケだなんだと非難されてきた自民党の歴代総理たちも鳩山由紀夫も英語は下手なりにもヒアリングはできたわけで、なんだか菅政権になって自民党の森政権のときくらいの英語力にダウングレードしてしまった。もう2010年だ。英語が喋れるミジンコが言うとイヤミになるのかもしれないが、海外に仕事に行く立場で英語ができないなんて恥もいいところだ。そんな語学力の日本のエグゼクティブなんて相手（ホスト）が想定していないだろうに。
次の首相は誰だか知らないが、当分の間は日本の外交は官僚レベルでしか進まないかもしれない。菅首相、岡田外相なんて冗談みたいな外交のツートップだ。相手国が困惑する。
素朴な疑問なのだが、そもそも民主党って外交をする気があるんだろうか？
妙に日本を失速させることは頑張る政党なのだが、日本へのプラス効果としての外交が念頭にある政党なのだろうか？
頼むよ、民主党よ。鳩山由紀夫が僅かな期間で日本の外交にマイナス１万点くらいつけてしまったのだから、せめて政権を失う前に日本のことが世界でもう少し取り上げられるくらいには戻しておいてくれよ。いや～、大袈裟ではなくて、このところ日本のことが海外で取り上げられなくなってしまって寂しいんだ。日本が無視されているという段階を越えて、今は忘れかけられているといった印象。これは本当にそう。別にミジンコに限らず海外で生活して頻繁にニューストピックをチェックしている人たちならば気がついていることのはず。
そんな状況を受けての菅直人なりの外交。もう苦笑も出ない。
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