千葉法相の続投。参院選で落選したのに続投を決定した菅政権は選挙の本質を理解していない。むしろ理解していても、自分たちには都合が悪いので知らないふりをしている。これは政府による重大な犯罪だ。民主主義国家で政府が国民を裏切っているのだから、政府による国家反逆罪とでもいうべきことが今起きている。
国民は選挙で意思を示した。これが民主主義というやつだ。多数決で今の法相は大臣どころか国会議員として選ばれなかったのだ。その国民に選ばれなかった大臣を続投させる政府は民意を無視したことになる。この国は民主主義ではなかったのか?
さて、ここで率直な疑問を民主党にぶつけてみたい。
国民は投票によってしか意思を示さない、いや示せないというのが民主主義の基本中の基本だ。他の手段を国民は決して取ってはならないのだ。要はクーデターだとか暴動だとか、そういう暴力的な手段、独善的な手法で現政権を打倒することは許されないことなのだ。大体、血が流れるような改革に正しい改革なんぞない。だからこそ、国民は投票に足を運び、自分の意思ならびに意志を投票用紙に託すのだ。
その投票結果を受けてだ。その民主主義国家で絶対に無視してはならない選挙の結果を知っていながらも、まだ落選した議員を法のトップに据え置くとは正気の沙汰ではないぞ、菅直人!
1998年の参院選、大木浩元環境庁長官の落選を受けて、橋本内閣は石井道子氏を新環境庁長官に任命した。
2000年の衆院選、深谷隆司元通産相、玉沢徳一郎元農相の両氏の落選を受けて、森元首相は内閣改造に着手。これが第2次森内閣である。
こんなことは当たり前のことなのだ。国民から国会議員として選ばれなかった人物を内閣に留めおくことなんぞ、国民への裏切り以外のなにものでもないのだから。
参院選で敗北したことを受けても解散総選挙のことはおくびにも出さない菅政権。本来ならば既に国民から不信任を受けている状態で解散総選挙を行わないこと自体がおかしいのだ。ましてや落選議員をそのまま法相として続投させるなんぞ、国民を舐めるのもいい加減にしろ、民主党!
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