悪夢のような話だが本当の話。
法相の残留に非難ごうごう 月給162万円もゲット(msn 産経ニュース)
一部抜粋:
千葉氏は閣僚のポストにいる間、月額162万7560円の給与を受け取り続けることになる。また、法相は死刑執行の署名や検察指揮権のほか、外国人の在留・永住許可など幅広い権限を有する。千葉氏は13日の記者会見で、「議員の立場ではないからといって、それ(法相の権限)に大きく反することはしない」との考えを強調した。だが、“適格性”を疑問視する声は収まりそうもない。
任命権者の菅直人が自腹で千葉景子の給料を払うわけでもなし、民主党議員たちが千葉景子の生活費をカンパするわけでもなし、結局は税金からこの162万7560円は毎月支払われるわけなのである。
国民はちゃんと選挙で意思を示したというのに、結局は自分たちが望まないことに対してお金を支払うという今の政府と納税者の関係はどうかしている。いったいどこの企業が会社に不利益をもたらしたと株主たち(有権者たち)に判断されて解任された役員が舞い戻ってきたからといって役員報酬を支払うというのか?役員が戻ってきている時点で異常事態なのに、その役員に報酬を支払っていうことは誰が見たっておかしいだろうに。今の菅政権がやっていることはそういうことだ。だったらその経営者を今度は株主たちが引きづり降ろすというのが自然な流れなはずなのだが、こんな民間企業では当たり前のことが政府には適用されない。じゃあ、選挙ってなんのためにやったんだろう?と千葉法相続投の報を知ってから考え続けている。
選挙以外で国民は意思を反映できないというのにその選挙結果を政府が無視しているのだ。じゃあ、国民が国のあり方に異論を唱えたいときにはどうすれば良いのだろう?
その方法を政府が提示しないまま今に至っている。つまり国民は今この時、国の方針にはなんら異を唱える手段を持たないのに納税と勤労の義務を果たしていることになる。これでは国による国民へのたかりのようなものだ。国が民意を反映するという義務を果たしていないのに、国民には義務を強いているとは今の政府はいったいどれだけ恥知らずなのだろう。
政治家はその国民の意思を行使する役目を負っているわけなのだから民意を無視するなんてことは言語道断なのだが、なんでかこの国では今まさにその異常事態が起きてしまっている。約束を守らない相手(政府)に対してこちら(国民)は約束を守らないといけないらしい。そんな馬鹿げた契約があるもんか。
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