テロリストに優しく接したらいったいなにが起きるだろう?
ソフトターゲット(テロ計画が成功しやすい相手)だと思われるのが関の山だ。テロ組織は決して「あいつらイイヤツだから攻撃するの止めようぜ」とは考えない。むしろ成功する確率が高いところを狙って(テロリストとしての)名声を勝ち得ようと思うことだろう。
日本に今、元工作員とやらが来日しており、国賓のような扱いを受けている。大韓航空機爆破事件では115名の命が奪われた。日本は今もって北朝鮮に拉致された多くの人々を救い出せていない。この2点を考慮すれば、元であろうが改心したと自称していようが、元テロリストへの対応は毅然としたものであって然るべきだ。少なくとも接待をする必要はない。
金元工作員 横田夫妻と面会 拉致被害者「見たことある」 (msn 産経ニュース)
20日に来日した大韓航空機事件の実行犯、金(キム)賢姫(ヒヨンヒ)元工作員(48)が21日、拉致被害者の田口八重子さん=拉致当時(22)=の家族と再度面会、拉致被害者や特定失踪(しつそう)者の何人かを「見たことがある」と伝えた。同日夕には、横田めぐみさん=同(13)=の両親らと面会した。
田口さんの長男、飯塚耕一郎さん(33)と兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(72)ら家族は、20日に続いて金元工作員が滞在する長野県軽井沢町の鳩山由紀夫前首相の別荘で面会し、昼食をともにした。
(中略)
金元工作員は23日まで日本に滞在。22日朝には東京に移り、ほかの拉致被害者家族らと面会する。また
、「旅行がしたい」との金元工作員の希望からヘリコプターを使った遊覧飛行も計画されている。
日本政府の馬鹿さ加減極まれりだ。
金賢姫元工作員は、拉致問題解決に向けての重要な情報を提供しているのだろうか?
自身も拉致工作に加担した過去を持つかもしれない元テロリストが自分に不利な情報を今更明かすのだろうか?
日本以外の国々での金賢姫元工作員への非難は激しい。なにしろ今も生存する世界ワースト10に入る犠牲者数を出したテロの実行犯なのだ。韓国でさえ、当然といえば当然だが、この金賢姫元工作員への批判は激しいと聞く。事件が風化しつつある今でも金賢姫元工作員は許されていないというのが本当のところのようだ。
あくまでも115名もの乗員・乗客が死ぬと解った上で爆破工作を進めた(止めなかった)人間なのだ、警戒されて当たり前だ。
日本政府についての感想は記事タイトルのとおり。
こんな元テロリストへの接待のような厚遇は、どんなに情報を聞き出すことが前提にあるとしても馬鹿げている。これでは日本はテロに対してピエロのようにおどけているようだ。ジャック・バウアーではないが、自国民を救出するための重要な情報を持っているテロリストには拷問も辞さないという態度のほうがよほどしっくりくるのはミジンコだけだろうか?
今この時も日本人が帰国できずに北朝鮮に拉致されたままなのだ。その拉致被害者から日本語を教わった元テロリストをヘリコプター遊覧の観光をさせる国であるべきだろうか?ミジンコは「否!」だ。
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