中井洽拉致問題担当相が記者会見で、拉致被害者田口八重子さんについて「6、7年前まで元気でいた」との情報を明らかにしたことに対し、田口さんの長男飯塚耕一郎さん(33)は22日、共同通信の取材に「発言の趣旨は分からないが、今後の情報収集や(田口さんとの)接触に影響が出ないか懸念している」と疑問視する姿勢を示した。
飯塚さんは「中井担当相から情報は聞いていた」とした上で「どこに、誰と住んでいたかなど細かい話はなかった。ディテールを詰める調査が必要だ」と指摘。韓国の拉致被害者家族会の代表が明らかにした生存情報についても「精度がはっきりしない。日本政府の救出への対応が決まらないと手放しで喜べない」と話した。
ソース元:
Sponichi Annex
拉致問題担当相にして国家公安委員長が、わざわざ日本政府が把握している情報をバラしてしまっている。
拉致問題解決のトップが拉致被害者たちの足を引っ張ってしまった。
元々、議員宿舎に女性を連れ込んだりしている中井洽は危機というものに鈍感な人物だと見ている。こう行動すれば、こうなる、といった想像力に欠けているのだ。そんな人物も小沢一郎の盟友であり、なんでか国家保安の中心的人物に昇格している。今日本に重大な危機が訪れても政府には期待できないということか。
さて、この中井発言、要は北朝鮮に6、7(1年もズレがあるが・・・)年前までの田口さんの生存を日本政府は確信しており、その後は把握していないと教えてしまったことになる。北朝鮮が田口さんを返す気がない場合は、6、7年後以降の田口さんの北朝鮮での人生を捏造することだろう。最悪の場合は、またしても洪水などで死亡したってことにされかねない。だからこそ、日本政府はなにを把握しているのかをわざわざ北朝鮮に伝わるようなカタチで公表するべきではないのだ。
こちら(日本)がなにを把握しているかを明らかにしないまま北朝鮮と交渉し、そして北朝鮮の矛盾をついていかなければ、北朝鮮の嘘を証明することが難しくなるということ。例えば北朝鮮が捏造した田口さんの死亡年月日を日本側に伝えてきたとして、それが6、7年前以前だったとしたら日本はその矛盾をつける上に国際世論にも訴えかけられる。
そういう交渉材料をあっさりと記者会見で喋ってしまう拉致問題担当相であってはならない。
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