東京~サンフランシスコ便の移動時間は8時間50分の予定だった。
な、長い・・・。とは言っても、シカゴやNY便に比べれば、ずっと短い。
機内上映の映画は自分で観たいものを選択できる。だいたい2時間くらいおきに映画が一斉に始まり、乗客は観たい映画を自分で選択できる方式。(航空会社や、そのときの機体によって違う場合あり)
最初は書類の整理や資料を解読するのに4、5時間を費やすのがミジンコのいつものパターン。その後に映画を観るか寝る。
今回も映画のチャンネルをひたすらザッピングして面白そうなのを探す。
最初に選んだ「マックスペイン」というマーク・ウォルバーグ主演のアクション映画、元々はゲームが原作。
妻子を殺された警察官の復讐劇。オルガ・キュリレンコが出ていてビックリ。まだ007の方を観ていないのだが大きな役をいくつも掴んでいて今後が楽しみ。
映画の評価自体は・・・と、途中からしか観ていないので評価するのもなんだし、アハハ・・・ハハハ・・・ハハ・・・。
まぁ、ゲームの映画化って止めた方が良いと思う次第。
更にザッピング中の数分とラストの数分だけ観ただけだけれど、とても印象に残る映画に出会った。
「レイチェルズ・マリッジ」だったか、確かそういうタイトルでおそらく日本では未公開でDVDが出るのみになりそうな・・・も、もしかしたら出ないかもな作品。
アン・ハサウェイが主演(?)なのだが、とにかくなんとも(悪い意味ではなく)不思議な雰囲気が漂う作品。
もしかしたら人によっては大傑作と言うかもしれないし、人によっては「物凄く退屈」だと評価すると思う。
ある家族の長女(?)のウェディングパーティーの1日を淡々と描いているのだが、とにかく、本当に普通の家庭をドキュメンタリーで追ったかのような作品で、その中に家族だからこその悲喜こもごもがあり、物凄く印象に残った。
できれば最初からゆっくり観たい作品なのだが、日本ではDVDが出るのかどうかそれすらも怪しいような・・・。この作品を配給しようってな会社があったら今後はその会社に敬意を払いたい。
「退屈」と評価する人がいてもそれも正しいと思う内容なので説明が難しい。例えば、ディッシュウォッシャーにいかに早く皿を入れるかの競争とそれを家族一斉になって応援するシーンが延々と5分あったりして、それをどう評価するのかといった部分が難しい。
最後に素晴らしい作品発見。「フラッシュ・オブ・ジーニアス(天才のひらめき)」という作品。
映画開始30分くらいから観出したのだが、その内容(実際にあった話)に引き込まれた。
現在も使われている自動車のワイパー、そう今の扇形に拭き取るタイプのワイパーの発明者が、フォードにその特許を盗まれたとして20年の長きに渡り闘った話。
なにを話してもネタバレになってしまうので避けたいのだが、彼の訴訟によって今の発明家たちが救われたのは事実。
更に彼が凄まじいのは当時の巨大な企業を訴追することは「無謀」と判断される風潮の中、最終的には自分が弁護人となって闘ったところ。
家族(子供6人)が資料整理などに協力してある結果を勝ち取る・・・・はず。
「はず」といったのはラストシーンで飛行機が着陸態勢に入ったので最後まで観られなかったから(涙)
おそらく実際あったことと同じようなラストだとは思うのだが、日本で公開されたときには是非“事前の知識なしで”ご覧になることをオススメしまっする。
今、自分も技術特許に関する特許侵害でしょっちゅう訴訟に関わるため、研究者たちの苦悩や、報われなさも散々見ているわけで、この映画が広く観られることを願う。
世の中に貢献する発明をした人間が報われない社会なんて、それは本当に豊かな社会とは言えないと思うので。
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