ミジンコラム | 画像をちょっとだけ斬る! | ニュースをちょっとだけ斬る! | ハケンジャーたちよ、聞け! |
昔、大学でディベートのクラスってのがありましてな。ひとつのテーマを「賛成派」と「反対派」に別れて、最初のスピーチに2分、相手グループへの質問、反論には1分などのルールに従って討論をする教室で、テーマ以外への脱線も厳禁。
日本ではワザとかそうではないか判別できないくらいに日常的に見受けられるのが、討論の最初のテーマを微妙にスライドさせていく者。これはディベートではその時点で敗北したと見なされる。話題ずらしは、国内では政治家から果てはブログへの荒らしまでもがまるで討論のテクニックかと錯覚しているかのごとく頻繁に使っているのだが、本来ディベートではその行為自体が恥晒しなことなのだ。
ディベートの教室では2通りあって、自分の意思どおりに本当に賛成していることに賛成派として討論する場合と、自分が本当はそのテーマに反対でも賛成派としてディベートする場合もある。討論のテクニックを学ぶための授業なので、教授に指名されたグループに属して実はまったく賛成していないことを擁護したりもするのだ。自分たちの意思とは関係なく言葉巧みに属したグループを勝利に導く生徒たちは結構いて、そういうヤツ等が将来アメリカの悪い政治家になるんだなって思っていた学生時代、なんちゃって♪(日本なんちゃってって言えばなんでも許してもらえるかもしれないの会)
ともかく学生時代に鍛えたディベート力をやっと今ここで使うときが来たようだ。自分の意思とは反していようがどんなことでも擁護してみせる!
さてと・・・・・
オバマ政権の臨界前核実験について・・・・・・
このディベート大魔王ミジンコが・・・・・・
擁護できるわけねーだろうが、このバカチンがっ!!!ヽ( `皿´ )ノ
*一応言っておきますが、「臨界前」だということも、既存のミサイル・サイロのメンテナンス・安全運用の為にも臨界前実験は必要だということは理解しております。要は核の抑止力に頼る世界は永遠に核実験を避けて通れないわけです。そんな事情は解ってはいても、9月の実験結果をチリ鉱山救出の日に発表しているオバマ政権のセコさにガッカリです。毅然と「今ある世界はこうなんだ(核実験は避けられない)」とオバマ自身が実験前に世界に向けて発信していれば「臨界前実験」には核ミサイルの安全運用として賛成していました。
社民党の福島瑞穂や毎日新聞などがやたらとこの核実験について声高に批判しておりますが、それらの意見には科学的な見地が一切感じられずミジンコは賛同しておりません。感情論で核爆弾の性質は語れないからです。短絡的に「核実験=悪」とするのではなく、核ミサイルを保有して核の抑止力を維持する以上は核実験は避けては通れない、この現実は受け入れるしかありません。ミサイルサイロに設置されている核ミサイルはほっておけば安全という代物では決してありませんので。じゃあ、核ミサイルを無くせばいいじゃないか!という議論に発展するのでしょうが、それができないから今こんな世界なわけで「文句を言うだけ」では解決できない現実は確かにあります。今の世界の現状からして核の抑止力が無ければとっくに侵攻を受けている国はあるとは考えます。日本は確実にそうでしょう。9条を守れの各種団体の言っていたことが全く現実性のないことだとは、先の尖閣諸島での「紛争(本当はこう表記すべき)」で明白です。
世界は地球を滅ぼすほどの爆弾をかかえていて、その抱えている爆弾をただ持っているだけでも延々と実験を繰り返さないと危険だという状況を踏まえた上での核実験論議でないとならないと存じます。日本はもう手遅れかもしれませんが、技術立国、科学立国でないと国力を維持できない国です(もしくは、「でした」)。
その日本でのマスコミのいつものごとくの単細胞な「非難する」という結論先にありの臨界前核実験についての報道には辟易とはしております。