昨日の尖閣問題に起因する反中(というよりは政府への抗議だけれど)デモには5,800名が集まったとのこと。なんでか国民から徴収した受信料で運営しているNHKはその数をかなり少なく見積もって報道していたとか。NHKの報道では2,800名だったとのこと。主催者発表が3,200名でその後の警察発表で5,800名と訂正されたとか。2,800名という数字がどこから出てきたのか定かではない。紅白歌合戦のように日本野鳥の会がカウントしたわけではあるまいし素直に警察発表通りの数字でなぜ伝えられないのか?デモ参加者の数が少ない方がNHKにとっては都合の良いことがあるのだろうか?報道機関がわざわざデモ参加者の数を少なく報道する、その意図が理解できない。
港区で5,800人ものデモ行進なんて異例中の異例だ。そんな大規模な行進なんて生まれて一度も見たことがない。
幕張メッセやビックサイトでの展示会、野球やサッカー観戦の帰り道で大量の人たちが同じ方向に歩いていくという光景は何度か経験したことがあるけれど、東京のど真ん中で組織的に動く5,800名もの集団とは凄いことだと心底思う。
結局、中国での反日デモの引き金となったといった酷い報道のされ方でこの5,800人デモは報道されるだけ。まるで日本人のデモは悪いことで、中国人のデモ、いや実際には日系デパートなどへの襲撃なのだが、そっちの暴力については原因は日本にあるってな報道の仕方。なんなんだ、この国の報道は・・・・・。
デモ参加者の皆さん、本当にお疲れ様でした。
ミジンコとしてはもどかしいのは、デモ自体のほとんど全ての趣旨に賛同しているものの、どうしても受け入れ難い内容もデモ側が発しているところ。
数千人規模で人が集い、意思を示すときに全員一致になるほうがおかしいということは理解しているものの、それにしてもデモの中には受け入れ難い行動があった。先日の渋谷での大規模デモでは「仙谷のオカマヤロウ」といったことが書かれた旗(?)などいくつかあって、到底受け入れ難い思想だった。オカマは悪いことではない。このたった一言でミジンコのようにデモ行進を素直に応援できない人は結構いたのではないだろうか?
更に今回のデモでもネットのそこかしこで参加を募る書き込み(コピペ)を見かけたが、そこには「中国大使館包囲」という予定が記載されていた。
中国大使館を包囲?抗議ならば解るのだが、包囲してどうするのだ?と思ったのがミジンコの率直な気持ち。数千人は集まるであろうデモで包囲を呼びかけるというのは受け入れ難かった。主催者側は「包囲」という言葉を一切使っていなかったとは思うのだが、ともかく参加者の中に「包囲」を望んで参加している者がいる可能性がある以上、それを素直に賛同できなかった。
包囲される側の経験者から言わせてもらえば、こちらが武装をしていたとしても数千人規模の群衆に取り囲まれると「話し合い」の可能性を感じないで「死」を意識するようになる。その群衆のリーダーの指導力なんてものに期待するような状況ではなくなるのだ。なにかのタガが外れれば、もう生き残れないなと思うだけ。群衆側やその支持者たちが「包囲しているだけ」と言ったところでなんの安全性も担保されていない。群衆の指導者たちがどう思っていようが包囲されている側が安全であるという保証なんてどこにもないのだ。
僅かな警備員と他国(日本)の警察に守られながら数千人に「包囲」された中国大使館の職員たちは、その包囲した日本人たちをどう見るのか想像できればそんなことはしないはずだ。
まぁ、中国国内で日本の領事館や日系企業の建物を破壊する中国デモ参加者に比べれば、日本のデモ参加者の理知的なデモ行進は称賛に値するのだが、ともかく参加を集うところに「包囲」はいただけなかった。包囲して相手を屈服させれば解決というのは中国共産党のお家芸みたいなもので、どうか日本人には同じレベルでの解決策には至らないで欲しいと切に願う。
いったい何人のデモ参加があればマスコミは事実を報道するのだろう?
5,800名でもほぼ無視されることが異常なことだと思うのだが・・・・・。数万人規模のデモとなってもそれでもマスコミはスルーするのだろうか?
現在、NHKを一切見ない代わりに受信料支払を拒否したい心境に。サンデル教授の授業やサイエンスゼロという科学番組、そしてNBA(米バスケ)を観ている身としては受信料を払うことには同意していたのだけれど、NHKの報道姿勢に関しては受け入れ難い情報統制があると見ている。NHKってどこの国の国営放送なんだったっけか・・・・・。
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