仙谷由人官房長官は8日の記者会見で、沖縄・尖閣諸島沖での漁船衝突事件を撮影したとみられる映像がインターネット上に流出して以降、海上保安庁に「激励」の電話が相次いでいることについて、「公開して『よくやった』というのか。犯罪行為を称揚することで、そういう気分は日本国中に少々あるかも分からないが同意はしない」と不快感を示した。
ソース元:
msn 産経ニュース
激励の電話をしている人たちは、犯罪行為を称揚しているわけではないだろうに。政府に散々酷い仕打ちを受けながらも漁師さんたち、そして日本の海を守っている海保の漢たちを応援せずにはいられないってことだろう。こんな感情は日本人共通のものだと思っているのだが、仙谷由人にとっては「犯罪行為を称揚」と映るらしい。
流出ビデオについて語るときにあの明らかに故意による体当たりの酷さには一切触れずに、海上保安庁を応援せずにはいられない国民を非難する官房長官。一応は日本国の官房長官なのだ。あんまりな現実だ。
大体がだ、まだ「犯罪」と決めつけるのもおかしい。法律の専門家ならばこの段階で映像を流出させた容疑者を「犯罪者」とは決めつけるはずがない。推定無罪は法治国家の大原則だ。
【小沢氏「強制起訴」】仙谷官房長官「有罪確定まで推定無罪」(msn 産経ニュース)←ここでも弁護士資格を持っている男が「推定無罪」を堂々と語っている。
都合の悪い容疑に関しては「推定無罪」を持ち出し、さっさと潰したい事案については「犯罪呼ばわり」とする究極のアンフェア精神をここでも発揮する官房長官。コイツはなんで国民が海保を支持・応援して政府を批判しているのか永遠に理解しないのだろう。
そもそもこの尖閣ビデオの流出について「情報漏洩」だとか「(後付けの)国家機密が漏れた」などと騒ぐ政府は間違っている。これは内部告発でしかない。内部告発を単純に悪とする政府。内部告発者を追い詰めて抹殺し、自浄努力をしない組織は腐敗し必ず倒れる。内ゲバってやつが得意技だった組織の出身者たちが多い政党が与党なのに、まさに健忘症にでもかかっているんだろうか?(*官房長官は自己申告済み)
国民の多くは国家公務員法違反を是としているわけではない。ただ単に貫くべき正義ってやつが人が作る法律云々以前にあるだろうってことを言っているわけだ。
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