このところずっと抱えている疑問が記事タイトルについて。国が過ちを犯しているときに「それでも公務員(海保職員)として守秘義務を守るべきだった」という意見を出す人々がいるのだが、ミジンコは恐ろしい意見だと感じている。民主党議員たちが言うのならばまだ醜い保身のためだと理解しているのだが、一般の人々まで「公務員なんだから~~~」と語っているインタビューや書き込みを何度となく見た。いやはや、たまげた。いや、正確には呆れた。伊達に「自民党にお灸をすえる」と言って民主党に政権を取らせて自分たちが火あぶりにあっている哀れな国民が多い国じゃないな。
それらの「公務員なんだから上の決めたことには絶対に従うべき」という意見は、国が絶対に国民を裏切らないという前提に立っている意見でしかない。公務員は国に仕えるべきという漠然としたイメージからそういう意見になるのだろうが、公務員が先ずは国民に仕える公僕であるという発想には至らないのだろう。国と言えば聞こえはいいが実際には国の中枢にいる人間たち、すなわち一部の国民でしかない政府の人間たちが自分たちに都合の良いことだけを他の国民に公開し、見せたいことだけ見せる国、すなわち独裁国家の方程式に国民自らハメ込まれたがっているようにしか見えない。
国家機密と言えばなんとなく事の本質をボヤかし易いのだろうが、国家の機密なんてものは結局は極一部の国民だけが現代最強の武器である情報を獲得して、他の大多数の国民には教えないで政府が優位性を保つ方便でしかない。これが分かった上でもまだ「公務員なんだから~」と気軽に言えるのだろうか?
今回、政府が必死に国家機密扱いにしている情報、それが公開されなかったら我々国民の大多数は誰が嘘をついているのかすら判断できなかったのだ。
売国議員たち、みっけ!(当ブログ2010年11月5日の記事)
一部抜粋:
福島瑞穂社民党党首
「車が道路でちょっとコツンとぶつかるような、あてて逃げるという映像だ。(挑発行為は)離れてるし、分からなかった。反日デモがエスカレートしている状況だ。国民に公開することは慎重であるべきだ」
田中康夫・新党日本代表
「期待はずれだった」「これが衝突なのか」
「豈(あに)図らんや、『う〜む、この程度だったのか』が偽らざる印象」「『衝突』『追突』『接触』の何れと捉えるか、批判を恐れず申し上げれば主観の問題ではないか、と思われる程度の衝撃」
民主党・小林興起衆院議員
「向こうが逃げまどって、当たっちゃったということだ。衝撃があるような当たり方じゃない。ぶつかる瞬間はカメラの位置からして見えない」
社民党、服部良一・衆院議員
「捕まえたこと自体に疑問を持っている」
↑この嘘つき議員たちの証言、当のビデオを見ていない人が聞いたら信じてしまったかもしれない。ビデオが公開されないとタカを括って嘘の証言をしたのだろう。
これ全て国会議員たちの証言なのである。国は間違わない、国会議員は嘘をつかないという前提ならば「公務員なんだから~~~」の理論は通用するかもしれないが、実際には国は間違うし、国会議員たちは嘘をつく。
その国に於いて、公務員たちだからこそ内部告発できるってことが今までもあっただろうし今後もあるだろう。その時にも「公務員なんだから~~~」と内部告発を自重して国の不正、国会議員たちの嘘は見て見ぬふりをするのが平和な国なのだろうか?確かに波風は立たないかもしれないが平和では無いはずだ。
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