フンガー、フンガーのフランケン♪
ザマス、ザマスのドラキュラ~♪
ウオー!でガンツのオオカミ男♪
おれたちゃ怪物3人組よ~♪
・・・・・・って、そりゃガンスや!ヽ(`Д´#)ノ
謝んないよ?
なんというべきか、面白い映画であって欲しかった。でも残念ながら本当につまらない映画だった。人生で恐らく万を超えた作品鑑賞数。沢山の作品を観たのだから自分が観る目があるとは思っていない。実際、このブログで取り上げている作品の多くは超のつくB級以下の作品が多く、お世辞にもそういう作品が名作とは言えない。ただそういう作品だかこそ楽しめる要素もあり、そういうショーモナイ要素を楽しんでいる日々。
そして、たま~~~にあるのだ、どこを取ってもつまらない作品って。それが待ちに待っていた「ガンツ」だったことは残念だ。
ある程度の覚悟はしていたものの、本当に見るべきところが全くないほどの駄作。それが「ガンツ」だ。宣伝費を膨大にかけているのだろう。各メディアでの宣伝、宣伝、宣伝。原作が連載中の週刊ヤングジャンプの読者でもあるミジンコの場合はそりゃもうこの1年半ほど「ガンツの宣伝」を見ないときがないほどだった。
原作の漫画も伏線をまったく回収しない行きあたりばったりな展開の連続なのだがそれでも面白い。ヒロインだと思っていたキャラクターがあっさり死んでしまったり、なんと主人公まで死んでしまったり、主人公が二人(同一人物が二人登場)になったり、余りにも唐突な展開についていくのが大変な漫画なのではあるがパート、パートで読ませる漫画でつづきが気になる数少ない漫画だ。
ところが映画版はとにかく冗長だ。これはCG技術の問題だとか予算の問題だとか以前に「ガンツ」の設定を持ってくればなんとかなると考えたであろう製作陣の怠慢だ。
つまらなかった。本当につまらなかった。「くだらない」ではない「つまらない」のだ。映画としてこれほど情けない評価は無い。「くだらない」けれど好きな作品は数多いが、「つまらない」と感じた場合、いつかは記憶からは消えるであろう作品だ。そういう作品が「ガンツ」だ。
ハリウッドでも「ガンツ」が作られる可能性があるとか。
なんでもハリウッドの方が優れているとは思わないが、こと「ガンツ」に関しては日本版の製作陣が恥ずかしくなるほどの差が出るかもしれない。何度でも言おう。CGや予算だけの問題ではないのだ。それ以前に、少しは面白いものを作ろうとしていたか否かのクリエイターとしてのプライドの問題だ。よくもまぁ、工夫次第ではいくらでも面白くできそうな原作をここまでつまらない映像化としたものだ。その方が難しいんじゃないかと思うほどだ。
役者たちも演じにくそうに演じているのが伝わってきた。まるで監督以下スタッフ全員がイヤイヤ撮影して、役者たちは戸惑いながらも取り敢えず脚本をなぞったといった感じだ。いったい誰が得したんだ?といった作品、それが「ガンツ」。
一応、前後篇となっているようだが、もう別に後篇なんぞどうでもいい。
[5回]
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