弊社ではお中元・お歳暮などの贈答を禁止している。本来はバレンタインデーのチョコレートも禁止なのだけれど、そうは言ってもそこを徹底するのも野暮な感じもして事実上は黙認。
ミジンコ付きの秘書室は全員女性。まぁ、禁止とは言いつつ結局は毎年チョコを貰っている。受け取らないのもあんまりだと思うので。
取引先などから宅配便やバイク便で届くチョコもあり、女の人って大変だねって思ったりなんかする。日本はこういう一部のメーカーを儲けさせる為のイベントが年々増えてきている感すらある。そういう広告を作っている自分が言うのもなんだけれど、恵方巻にしろ、このバレンタインデーのチョコ贈答にしろ、昔は存在しなかった「消費」が次から次へと生まれて、まるで遥か昔からあった文化のように定着していく。儲かる企業にとっては有難い話なのだろうが手取りウン十万円で日々節約して生活しているサラリーマンやOLには厳しいことだ。毎月毎月、こんなイベントばかりでは貯まらない、もとい堪らないだろう。しょっちゅう手取りから社交辞令での支出を考えなければいけない日本ってイクナイとは思う。
先週、秘書たちと予定調整の打ち合わせを兼ねてランチ。毎年、効果は無いとは思いつつ「チョコいらんからね」とは申し伝えておく。まぁ、意味はない。誰か一人でもチョコを当日持ってきそうな気配がある場合、全員が持ってこざるを得ないことくらいはこちらだって承知している。
「でも、貰えるならどんなチョコが好みですか?」と訊かれたので「(重量が)軽いやつ」と答えたら全員からブーイング。「デリカシーが無い!」との評価を・・・・。
いや実際のところ義理チョコも数が増えていくと結構な重量になる。過剰包装イクナイ!とか突然目覚めたりなんかする。(←この人、包装紙や紙袋のデザインもしています)
そういう意味で本音で「軽いチョコ」を望んだのだけれど、それがオンナども、もとい女性陣からしてみればデリカシーの欠如ということらしい。はいはい、めんごめんご(―_―;)
本日、まぁ、本当にこちらもお金と気を使わせてしまって申し訳ないとは思いつつ、
義理チョコをいただき続けている。秘書たちだけではなく、他の部門の社員たちからチョコを貰うときに「ちょっと重いかもしれませんが・・・・」とか「軽いのにしときました」と言われるようになった・・・・・・。こ、怖いよ・・・・女たちの怒りが怖いよ、ママン・・・・・。
ガッツがクルクル回転しながら登場してコンビニのレジ横に置いてあるような20円くらいのチョコをサッ!と渡して消えて行った。確かに軽い。最軽量だよ。分かっているじゃないか、ガッツ。
[8回]
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