KARAの次はこの2NE1(トゥエニィワン)をマスメディアは猛プッシュする模様。韓国ではKARAよりも10倍は売れていたとかいう話もある少女時代は日本市場ではそれ程の成果を上げておらず、なんとしてでもその2NE1なるグループは売り出したいといった思惑がテレビ局などマスメディアの各方面からプンプン臭ってくる。
でもって、頑張って、本当に頑張って2NE1なるグループのPVを視聴してみたのがつい先日。見ないことには批評もできないわけでそりゃ見るわけなのだが、本当に見るに堪えない陳腐さ。はっきり言おう。このグループを「凄い!」と大絶賛している日本の情報バラエティーの司会者たちの目は節穴だ。こんなレベルのPV、日本で絶賛されるわけがない。
日本では1億総音楽ファンとでも言うべき世界第2位の音楽市場が形成されており、はっきり言ってしまえば音楽が売れる市場がある国、言うなれば巨大な市場を有する国は世界で2ヶ国しかないと言っても過言ではない。CDの販売数は下降の一途とはいえ、ダウンロード販売、ライブDVDの販売など市場規模1位の米国、2位の日本のみが音楽で稼げる国なのだ。だから韓国のグループは日本市場でチャレンジしたいのだろうし、米国や英国のアーティストたちは寸暇を惜しんで来日コンサートを行い販売促進につなげている。
今日この時だって、アヴリル・ラヴィーンが来日している。観光で来ているわけじゃない。日本は世界のどのアーティストにとっても世界第2位の市場なのだ。どんなに厳しい市場でもその規模が大きいので無視できないわけだ。
つまり日本の消費者は世界的に有名なアーティスト、ユニットについて飽食気味なわけで必然的に目が肥えている。そりゃそうだ。年がら年中、「〇〇〇が来日!」ってなニュースが飛び交う国なのだ。ミジンコが何気なく見ていた朝の番組に
NE-YO(ニーヨ)が出演して司会者にいじられていたり、アメリカではトークショーではなかなか見られない超大物アーティストたちが日本では普通に出演していたりして驚く。かつてスパイス・ガールズがブレイクした後に「笑っていいとも」に出演していたのには笑った。会場の人たちも日本のタレントたちも、その当時のスパイス・ガールズがどれだけ売れている5人組なのかいまいちピンときていないのが見てとれた。よく出演したなぁとは当時も思ったが、英国からすぐに米国での活動に重きを置いたスパイス・ガールズにとっては、次の集中すべき市場として日本はそれほど価値があったのだろう。
さて、掲題の「K-POPのゴリ押しにウンザリだ!」なのだが、先ずはこのPVを本当に暇なときにご覧いただきたい。忙しいときだと怒りが増幅されるであろうから見ない方が良いかと。
これが日本のマスメディアが「凄い!」「次はコレだ!」と大絶賛している2NE1の日本で最初にリリースするシングルのPVだ。
ブッサ・・・・い、いや、容姿の好みは人それぞれか・・・・・。男のミジンコがどうこう言うと怒られるんだろうか?
まぁ、ミジンコの場合、美しい女性をより魅力的に見せて対象の商品価値や企業イメージを高めるって作業では謙遜抜きにして第一線にいるわけで、その経験によるところの判断としては、このグループでの広告制作はできないわけではないが苦労はするなといった印象。具体的に言ってしまえば、国内市場ではKARAの方がまだ100倍は良いと判断する。
途中、男性が2NE1の女性を容赦なく殴るシーンがあり驚いた。男がここまで本気で女性を殴るシーンをPVに入れるなんて正気の沙汰ではない。韓国映画でもそうなのだがやけに一般人役の暴力シーンが多くて驚く。そんなに壮絶な殴り合いが普通な社会なのだろうか?なんでそこまで人を殴る描写が多いのか本当に理解に苦しむ。
そしてこのPVのラストではカーレースのドライバー役の2NE1のメンバー。暴力男のライバルカーをクラッシュさせ、クルマは爆発。死の報復?
・・・・・だからなんでまたこういう表現なんだろう?なんで爆発炎上する必要があるのか・・・・・。
この2NE1のウリのひとつは「YouTubeでのMusic Clip(シングル8曲)の総再生回数は、なんと65,000,000回を越える」ということらしい。 詳しくは→
2NE1 (トゥエニィワン) 総受賞数30冠! Music Clip総再生回数65,000,000回以上!!世界中での活躍が期待される、ワールドクラスの次世代ガールズグループが今春遂に日本上陸!(エーベックス・マーケティング株式会社)
え?こんな動画で?
8曲のシングルの合わせ技とはいえ6千5百万回も再生されたとはとんでもない数字だ。
まぁ、これもここで説明するまでもないほど皆さんもご存知のカラクリかと。
「K-POPの流行は韓国政府が操作した詐欺」…日本放送(中央日報)
一部抜粋:
日本放送会社がK-POP動画の照会数を韓国政府が操作していると主張し、波紋が広がっている。こうした操作を通して日本に韓流ブームを起こしているということだ。
フジテレビの情報番組「Mr.サンデー」が26日に放送した「K-POPにハマる女たち 韓流男子にひかれるワケ」という企画で、木村太郎がこのように主張した。「Mr.サンデー」(午後10-11時10分)は視聴率10%前後の人気番組。
木村はこの放送で「韓国政府の中にはブランド委員会というものがあり、K-POPをブランド化するために広告代理店にユーチューブなどのK-POP動画をたくさん再生するよう依頼している」と主張した。韓国政府が広告代理店にお金を支払い、ユーチューブの動画の照会数を増やしながら韓流ブームを操作しているということだ。
また「韓国が韓国文化を挙国的に世界に伝播しようということ自体は過ちでない」とし「しかしユーチューブなどの動画をたくさん再生して流行っているように錯覚させるというのは詐欺まがいの行為」と主張した。
木村は「毎年流行るといわれる服なども実はファッション業界が勝手にこれが流行ると宣伝し、 大プロジェクトを組んで強引に流行らせているというのは周知の事実」とし「マスコミを使えば流行っているように見せかけて洗脳することも可能」と話した。
一般ファッション業界が流行を操作するマーケティング戦略を行っているように、K-POPの流行も韓国政府が計画的に操作してブームを作っているということだ。実際には韓流ブームはないということだ。
木村は「日本でもK-POPだけでなく、AKBなどでも(流行操作が)行われている」とし「こうして強引に流行を作ることが正しいことなのか、一度論議される必要があるのかもしれない」と主張した。
木村太郎氏の主張の一言一句に同意。ミジンコが信用する数少ない識者のお一人がこういう議論の口火を切っていただいたことが素直に嬉しい。それもフジテレビの番組でだ。
大問題なのはブームを無理にでも作ろうとしてテレビ局が「これが流行っている!」と本当はそうではないものを既成事実化することだ。視聴者が判断する選択肢を限りなく狭め、放送局が勝手に世の中の流れ、そう時流を創作するなんてことは絶対にあってはならない。そこを木村氏も懸念しているのだろう。
さぁ、このPVを見て2NE1が日本でも人気となると予想した方はどれほどおられるだろうか?
普段、国内のアーティストのPVを散々見て、更に(韓国以外からの)海外アーティストたちのミュージック・クリップはフジテレビなどがゴリ押ししなくとも自らの意思で視聴している方々も多いことだろう。
本当に良いものでも無理に押し付けられるとウンザリもする。ましてや2NE1なのだ。
先日の記事で書いた「なんじゃこりゃ?」はミジンコが2NE1のPVを視聴したときの率直な気持ちだ。
さて最後にお口直しとしてレディー・ガガのYouTubeでの総再生回数1億回超と言われる「ポーカー・フェイス」のミュージック・クリップを貼っておこ。
(*埋め込み再生はできませんのでYouTubeへ飛んで視聴してください)
アーティスト、映像製作陣、共演者たち、それら全員が超一流。
こういうのがミュージック・クリップっていうものだ。
国内でなんとしてでもK-POPを売ろうとしている連中は日本の購買層が普段からこういうクリップを見慣れていることを少しは学ぶべきだ。それが分かっていて今のようなK-POPゴリ押しが通じると思っているのならば愚かとしか言いようがない。
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