日本にいるとさ、ブームとか、その時に圧倒的多数から支持されていることに反発すると、本当に色々と面倒なことになる。マイノリティーな意見がイコールとして「それは間違っている!」とされてしまう傾向が強いので。そこがこの日本にいるときにウンザリするところ。
ただ、このブログをやっていて本当にアクセスしてくださる方々に感謝していることは、「ああ、この日本でも自分の意見を支持してくださる方々もいるんだな」と気がつく機会を与えていただいたこと。
このブログの場合は開設当初から今に至るまでご覧いただいている方々も結構な数に及び、当初のこのブログの(自分はそうは考えていなかったけれど)異端者ぶりったら、そりゃ目立ったことかと(苦笑)
400万人ものアホ(←敢えてこう書きます)たちがホワイトバンドを信じ切っていたときに、その趣旨の根底から否定すりゃそりゃ散々叩かれることは分かっちゃいたし(けど止められない)、〇〇ちゃんを救え!ってな募金活動に疑問を呈したら「いいことをやっているのになんで否定するんですか!」と非難された。それでも自分が間違っていると思っていないから延々と自分の意見を曲げないわけですな。それもこれも当初は少数意見だったかもしれないことが後々になってみると、こう言ってはなんだけれど「それ見たことか!」となるケースばかり。そんなときにそりゃもう感謝しているのがブログへのコメントやアクセス数。少なからずの支持の表明がこのブログにいつも寄せられているからこそ、ミジンコとしてはブログを続けられるし、更にその先の話ではあるけれど、まだ日本人でいようと思うわけなんですな。これはもう耳にタコかと。
つい最近、何度か取り上げている「メディアによる韓流のゴリ押し」についても、ネットでは話題になっているとはいえ、まだまだ日本全体で見れば大きなクエスチョンマークにはなっていないのが現実。それでもブログで取り上げないわけにはいかない。我慢がならないから。そしていざブログで取り上げてみると結構な反響をいただく。日本のおかしなところ、不条理なところ、フェアじゃないところ、そんなことを是正したいと願う気持ちは日本人共通のモノであることの証明ですな。多くの日本人は、ベクトルは同じ向きを向いていることの確認がこのブログのおかげでできている。
本当にこのブログでは色々な事象を批判してきた。中には叩き辛い旬な人や活動もあって、いろんな困ったちゃんがやって来そうでわざわざ面倒なことを増やすことも無いとは思うのだけれど、それではこのブログの趣旨に反するし自分らしくもない。・・・・・というわけで今回のトピックは批判したらしたで色々と面倒くさそうな最右翼の「脳科学」、う~ん、本当にできれば避けたい話題ではあるけれど、このままでは日本がバカになるって危機感があるのでなんとかしたい。
先ず第一に取り上げるべきは、脳科学って疑似科学ってこと。なんでも科学と付ければアカデミックな印象を受けるけれど、本来の神経科学、即ち脳の機能を研究する科学である脳科学と、テレビなどで脳科学者を自称する人々が言う脳科学とは全くの別物。後者は科学と称しているがあくまでも自称科学、そう前述のとおり疑似科学なわけだ。なんだかテレビに出演する頭の良さそうな人たちが「脳科学的には~~~~」と言うとまるで科学的検証と得た“揺るがない事実”のように信じられてしまう危うさがある。(敢えてこういう表現を使うが)本当に研究に従事している科学者からしてみれば「なにを言っているんだ?」「その検証は?」と苦笑いしか出ないような説(学説ですらない)をテレビでペラペラと説く脳科学者たち。無責任にもほどがある。
脱税を何年にも渡って行ったことで悪い方でも一時期話題になった脳科学者・茂木健一郎。つい昨日のツイートがあまりにも酷い。
以下、脳科学者・茂木健一郎のツイートとリツイート
「拝啓京都大学の自由な学風にはいつも尊敬の念を抱いてきました。今回の受験生に対する貴学の対応は、その伝統を踏みにじるものと考えます。特定できた段階で、警察への被害届けをただちに取り下げるべきであると考えます。これからも自由な学風を保ってくださいますよう。脳科学者 茂木健一郎」
約8時間前 webから
逮捕だとさ。ナチス。世界の笑い者。
about 2 hours ago Keitai Webから
クズ新聞、クズテレビ、クズ大学、これで満足したか?
about 1 hour ago Keitai Webから
もう、とにかくね、アメリカの、ネット文明の最先端から見ると、日本のメディア、話にならないよ。
オレは#TEDに来続ける。そして、日本をなんとかするよ。オレは日本が好きなんだ。
新聞やテレビは、要らない。
about 1 hour ago webから
クズ新聞、クズテレビ、クズ大学。オレは、お前たちと仕事をする時は、誠心誠意やるよ。
とにかく、ベストを尽くす。一緒に仕事をする仲間は、心から愛する。身体を捧げる。
しかしな、組織として、お前たちが終わっていることについては、一ミリとも譲らないぞ。
41 minutes ago webから
日本のクズメディア、予備校生が逮捕されて満足か? ここ、世界の未来のことを本当に考え、
身を粉にしている#TEDでは、君たちみたいなアホに賛同するやつは一人もいない。
恥を知れ。オレは、本当の日本の未来のために、闘う。 #TED #TED2011
クズ新聞、クズテレビ、クズ大学。オレは、お前たちと仕事をする時は、誠心誠意やるよ。
とにかく、ベストを尽くす。一緒に仕事をする仲間は、心から愛する。身体を捧げる。
しかしな、組織として、お前たちが終わっていることについては、一ミリとも譲らないぞ。
41 minutes ago webから
オレはさ、日本の新聞、テレビには、ほとほとあきれているが、それでもつき合いつづける。なぜか。現場の「人」が好きだからだ。
つながりたいからだ。しかし、組織としては、終わっているね。
#TED #TED2011 31 minutes ago webから
クズ朝日、オレのツイートを読め。 @asahi_tokyo
44分前 お気に入り リツイート 返信
クズ朝日新聞が、逮捕されたとオレの携帯にニュース速報を送った。ジャーナリストは、日本にいないね。アタマの中に、本当に誰かいるのか? お前らが、日本を沈ませている。
オレは、本当に日本のことを愛して行動する。 #TED #TED2011
45分前 お気に入り リツイート 返信
「〇〇〇をすると脳にいい」といった提言を散々メディアを通じて拡散している脳科学者がこのツイッターの使い方・・・・・・。「脳にいいこと」をしない方が落ち着いて生きられるんじゃないだろうか?
先ず、同意できる点を先に挙げたい。ミジンコもカンニングをした19歳の予備校生をマスコミが八つ裂きにする現状は受け入れ難い。マスコミが自己の飯の種のために公開私刑を行うなんて言語道断だ。この点は同意。
あと日本のマスメディアが大嫌いという点は共通していると思う。ただし、ミジンコはマスメディアが無くとも特に収入に変化はない。対して脳科学者・茂木健一郎なる人物はメディアがあってこその今の地位にあることは疑いようもなく、ツイートではマスコミは嫌いだがマスコミ関係者は好きというなんとも整合性の取れないフォローもしている。脳を科学しているとする人物がここまで矛盾した言動をしていることに苦笑する。
クズ朝日ってのには笑った。ジャーナリストが日本にいないというのもこのブログでも散々述べていることであり同意。ただし、数年に渡って巨額な脱税をしていた分際で「オレは、本当に日本のことを愛して行動する。」は厚顔無恥な主張だ。日本を愛しているのならば納税くらいはちゃんとするべきだった。それも1年ではなく数年間も脱税し続けていたのだから言い訳もできないだろうに。
では、次に同意しかねる部分を述べたい。今回、どうしても取り上げたいことだ。
>クズ新聞、クズテレビ、クズ大学
ん?クズ大学?
マスコミ批判だけならば理解できる部分もあるのだが、京都大学をクズ大学と呼ぶのは乱暴すぎるのではないだろうか?
穏便に収めようとしなかった大学への批判ということなのだろうが、カンニングの犯人を特定するためには携帯キャリアの協力が不可欠であり、その協力を得るためには警察に被害届を提出して捜査してもらうしか方法がない。科学者を自称する者がその必要不可欠なプロセスを理解しようともせずに被害者である京都大学をクズ大学と呼ぶとは常軌を逸している。
では他にカンニングの犯人を特定できる方法があっただろうか?どんな屁理屈をこねようとも、犯人特定には警察の力が必要だった。大学側が他にどんな対応ができるというのだろうか?クズな対応だろうか?
言うまでもないが京都大学はクズな大学ではない。
どうにも彼のツイートを読んでいると自分に酔っている感が否めない。それと大学、いや正確には学会への恨みつらみというものが滲み出ている。
だからといってクズ大学はないだろうに。日本が誇る大学じゃないか、京大は。
カンニング、しかも入試でのカンニングだ。その対応をした大学をクズ呼ばわりするような人間になるくらいならば脳科学なんてものは絶対に参考にしないでおこう。そんな人間にはなりたくないので。
更にもう1名。(今回は長いよ!覚悟のほどを!)
明石家さんまの番組に出演して知名度を上げた脳科学者・澤口俊之。
「澤口 セクハラ」でのGoogle検索結果 ←こういうことなのだ。知らなかった皆さん、驚いたことかと。
なんでミジンコがこのことを知っていたかというと本当に偶然というべきか、ミジンコが怒り心頭の「ゲーム脳」というトンデモ説を唱えていた森昭雄教授がよく引用していたのがこの脳科学者・澤口俊之の論文だったから。さて澤口なる学者はどんな人物なのかと調べていく内に起きたセクハラ騒動。もう当時は呆れるしか無かった。ゲームをすると危険だと唱えているその人がセクハラで告発されたわけだ。苦笑いも出なかった。
以上2名。脳科学を研究している1名は京大をクズ大学と呼び、もう1名はセクハラで告発された過去がある。
脳を科学すると相手を傷つけたくなる衝動にでもかられるんだろうか?
最後に疑似科学については遥か昔より識者たちによって指摘されていることをいくつか挙げたい。
(
wikipedia 疑似科学【疑似科学の特徴・傾向】より)
マーティン・ガードナーによる指摘
1952年、アメリカ合衆国の懐疑論者マーティン・ガードナーは、その著書において、疑似科学者の傾向として以下の5項目を挙げた。原著は1952年初版であり、この分野の古典ともされるが、同時に、すでに50年前の本なので、現代の統計学を通した科学の状況とはあまり一致しない記述も多々見うけられる。
- 自分を天才だと考えている。
- 仲間たちを例外なく無知な大馬鹿者と考えている。
- 自分は不当にも迫害され差別されていると考え、そのような自分をガリレオ・ガリレイやジョルダーノ・ブルーノといった、異端であるとして不当に迫害された偉人になぞらえる。
- もっとも偉大な科学者や、もっとも確立されている理論に攻撃の的を絞りたいという強迫観念がある。
- 複雑な専門用語を使って書く傾向がよく見られ、多くの場合、自分が勝手に創った用語や表現を駆使している。
またガードナーは同著において以下のようにも述べた。
「もしある人が、手に入る限り全ての証拠に矛盾するし、また真剣な検討に値するような合理的な根拠を何一つ提供しないような考え方を頑固に提唱し続けるのなら、仲間から奇人というレッテルをつけられるのも当然だろう」
マリオ・ブンゲによる指摘
- 融通性に乏しく、一般に新たな研究の妨げになる。
- 一般に、支持者は、研究していない信奉者からなっている。
- 場合によっては、商業的な関心から支持を得ることもある。
- 現象のほとんどが信奉者にしか証明できず、その多くが超自然的効果をほのめかしている。
- 根拠とする議論の多くが、時代遅れか、信頼できない文献からの引用か、証明不可能なものである。論の立て方に明確さや首尾一貫性がかけている。
- 数学が使われることがめったになく、論理的な議論が欠けていることが多い。
- 主張される現象の多くが、昔からあるものだが、アイディアに進展が見られない。
ハインズによる指摘
1988年、アメリカ合衆国の心理学者テレンス・ハインズは自著において疑似科学の傾向を以下のようにまとめた:
- 反証が不可能であること (カール・ポパーの提唱する反証可能性の欠如)
- 検証への消極的態度
- 立証責任を転嫁する
これらの指摘の数々、まさに今この日本で脳科学者と称している者たちがやっていることばかり。
「脳科学」という言葉を出して人間の行動を説明すると失笑される時代が来ることだろう。本棚にある脳科学者たちの著書を見てそれらの本の所有者たちがアイタタタと思う日が来るだろう。それもこれも脳科学者を自称する者たちが自らの首を絞めたようなものなので同情はしない。それに後から本の購入者が著者についてどのような感情の変化があろうと印税は発生した後だ。脳科学者たちが既に稼いだ資産が減るわけでもない。
科学ってそんなにテキトーなものじゃない。
科学を追求する者たち共通の崇高な理念がある。科学者だけが味わえる新発見という醍醐味がある。だがそこに至るまでの過程はまさに人生をかけた挑戦だ。
疑似科学を収入UPにつなげようと必死な者たちには到底理解できないことなのだろうが・・・・・。
日本は今後も科学力での優位性を保った国でなければ活路は見い出せない。そう、「科学」という言葉はもっと慎重にそして敬意を持って使われるべき重い言葉なのだ。
疑似科学をモテはやして本来の意味での科学を埋没させるなんて日本人がするべきことじゃない。
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