アルゼンチンの空港で遅延や結構が続発して乗客たちがイライラを募らせカウンターにつめ寄せていたらしい。
そんな中、シンディー・ローパーがマイクを手に取り唄を披露。
乗客たちがみるみる笑顔になっていった。
空港でのこういうトラブルはよくあることで、飛行機になかなか乗れない乗客たちがカウンターのスタッフにクレームを付けていく内にむしろ怒りを増幅させていく光景をよく目にする。
慣れた乗客は空港での暇つぶしをエンジョイしたり睡眠に使うものなのだけれど、なかなか人間そうは動けない。特に楽しみにしていた旅行や帰省を前にして空港で何時間も待たされたら堪らないのだろう。(*ミジンコの場合、仕事が“仕方なく”キャンセルになったりして喜んだことなんて有りません!有り得ませんってば!)
空港職員や航空会社のスタッフが乗客をなだめたところで収まっている客を見たことがない(苦笑)
むしろ警備員や警察官が出動する事態だってあるのだ。実際そういう光景も何度か見たことがある。
ツアーで世界を飛び回るシンディー・ローパーはそういうことをよく知っていたのだろう。だからこそマイクを手に取ったのだ。イライラしていた乗客はシンディー・ローパーの生歌を聴く機会を得て旅の遅れも悪いものではないと思ったかもしれない。怒れる乗客たちへの対処に四苦八苦していたスタッフは本当に助かっただろう。
これぞ本物のスターだ。
ところでシンディー・ローパーを日本の空港で何度も見かけたことがある。なんでも日本にも家があるとかなんとか。それはただの噂かもしれないけれど。実は話したこともある。空港のベンチで近くにいたときに話す機会があったのだ。日本語を結構喋っていて驚いた。なんでそこまで日本贔屓なのかを後で調べたら、彼女の温かいエピソードが沢山出てきて感動した覚えがある。
彼女は阪神淡路大震災の後、節分の豆まきのためだけに来日してくれたこともあったとか。先に知っていればそのことを感謝したかった。また空港でバッタリ会えないものだろうか、たぶんこれだけお互い移動していればそういう可能性はあると思う。楽しみ。
[20回]
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