こういうことをいちいち宣言することもどうかとは思うけれども言っておいた方が良いと思うのでちょっとだけ。
海外にも住居があり、仕事も資産も海外にもあるミジンコだけれど、こういうときだからこそ東京にいたい。
念願叶ったと言ってしまうととても不謹慎な表現かもしれないけれど、常日頃から「日本が戦争に巻き込まれたり、日本で大規模テロが起きたときには海外にいてもなんとしてでも日本に戻って最期まで日本で踏ん張りたい」と言っていた。今、東京にいることはまさに本望というべきか、このタイミングで日本に戻っていたことは不幸中の幸い。地震の当日に海外から東京に戻ってきていたのだ、こんなに幸運なことはない。
ここのところほとんど海外にいて、日本に少しだけ滞在してはまた海外という日々だったので先週の金曜日にちょうど帰国していたことは自分にとってはたまには自分も運がいいときがあるんだなと感じている。地震の日に帰国した旨を話すと「運が悪い」といった言われ方も多々されるのだが、実は自分ではとても幸運だったと思っている。
別に責めるつもりはまったくないが、東日本を離れる人々もいるとか。昨晩ちょっと笑ってしまったのは埼玉から静岡に避難した2ちゃんねらーがあの昨晩の静岡の大きな地震に遭遇したというエピソード。気の毒に思う面もあるが笑ってはしまう。人生そんなものなのかもしれない。
ミジンコもここのところ「逃げないのですか?」的な質問を受けるのだが・・・・・。
悪気があって言っているわけではないと分かっちゃいるので別に怒りはしないが、それは愚問というものだ。こういう時だからこそ東京にいたいのだ。
どこの紛争地帯に行っても頑として故郷を離れようとしない人々に会ってきた。翌日、総攻撃があると分かっていても、「住民の脱出が完了するまでは時間を稼ぐ」と逃げなかった兵士たちを何百人も知っている。なるほど、僅かではあるけれど、そういう人たちの気持ちを理解できる。
当たり前の話だけれどなにも絶望していない。既に日本の再建への一助になろうと動いている。奨学金の基金をもっともっと増やせば震災孤児が学位を取得するまで人生、学費の心配をしないで良くなるかもしれない。景気をもっともっと良くしていけば雇用も増えて全ては上手くまわっていくかもしれない。これを言うとしかめっ面をされるときもよくあるが大量消費社会は好景気につながる。この節電、物資不足のときにこう言ってしまうのもなんだが「消費=悪」ではない。要は使い方。好景気であればあるほど被災者たちへの支援も増強できる。
よく大怪我や骨折をするミジンコだけれど、怪我や骨折をしたときに先ず思うことはその時点からもう回復は始まっているということ。傷口は怪我をした瞬間から止血が始まるし、骨は折れた瞬間からくっつき始める。
ちと日本再建というには気が早い話かもしれないけれど、もう日本の復活は始まっているとは考えるべきだ。
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