ミジンコ、渡航する地域が様々なので予防接種と健康診断は日常茶飯事。しょっちゅう体を分析しているようなもの。
なので少なくとも3週間前の時点ではHIVに感染していないなってのは年に数回確認できる。
感染した直後だと検査では確認しようが無いんだけれどね。ただ、検査直前にそういう可能性がほとんどないことが本人が解っていれば問題ないかと。
要は不特定多数とのセックスとか、極端に衛生管理ができていない場所での手術とか輸血とか、そういうことが無い場合は先ず感染している可能性は無いはず。
でもって、最近の日本、まぁ、ミジンコの場合、東京のことしか解らないのだけれど、本当に心配なことが・・・。
今の東京の若者のある種の動向って、ミジンコが学生の頃に過ごした20年前のニューヨークに似ているなぁって。
要は恋愛事情の面なのだけれど。なんというかその・・・今のやりたい盛りの若者たちって、例えば18歳から25歳までに何人とセックスしているんだろうなって。
別にそんな数に興味はナイのだけれど、自分がよく行くバーの常連の若者たち、次から次へと相手が変わったりしている。HIVというものが確認される前ならば「元気だな~、頑張れよ!」で済んだことなのだけれど、どうしてもミジンコはニューヨークでの記憶が蘇る。
要は周囲で「アイツがHIVに感染したらしい」「〇〇の死因はカリニ肺炎だった」といった話がよくある会話のひとつになった時代。
あの頃のニューヨークはなんとかHIV感染を防ぐために地下鉄の吊り皮を手袋をはめてつかまる人はほとんどいなくなったものの、オーラルセックスならば大丈夫(本当は感染の危険アリ!)とか、HIVに関する情報が混乱していた。
ニューヨーク自体がまるでエイズ患者の発生源のごとく例えられることさえあり、そんな中でも“まだ自分はHIVに感染しないと勝手な妄想を抱いた人たち”がかなりいた。
その後、どれだけのHIV感染者が出たかを思うとなんとも言えない。クラブなどで相手を探せばすぐに見つかるといった状況もあり、感染に次ぐ感染だったのだと思う。
勘違いしないで欲しいのは恋愛がダメってことではなくて、“相手をHIV感染者なのではないか?と疑ってかかる恋愛”が皆無なのが今の東京の人たちの恋愛なんだなとつくづく感じるところ。
本当に当時のニューヨークに似ている。
そしてニューヨークで起きた状況がこれからの東京でも起きるのかなぁと・・・・。
脅かすつもりは全くないのだが・・・・・しかし現実として今、東京ではHIVに感染していることを知らない若者が相当な数に及ぶと睨んでいる。
もしかしたら当時のニューヨークよりも楽観的な若者が多いように見える東京、今後、膨大な感染者数が判明する可能性がある。
ミジンコ自身も誉められた態度は取っていない。「誰々が付き合い始めた」なんて話を教えてもらうのは日常茶飯事。その時に「え?アイツはHIV検査をしている?」と幸せそうな彼女(彼)には言えない。本当は言うべきなんだけれど。
これ本当に難しい問題だとは思う。変な話、恋愛で盲目的になっている男女にいちいちクチうるさいイヤなオヤジに思われるのはこちらとしても望むところでもないし、その場では正直「面倒」という本音もあり「なんだコノヤロ!幸せにね。」ってな社交辞令で済ましてしまう。
でも、どうしてもニューヨークでのことが思い出される。
別にセックスが悪いことではない。ただミジンコが経験したニューヨークでの生活で、「遊んでいる」と誰もが例えるようなタイプの者が相当高い確率でHIVに感染した。これも事実。本当にあの頃はミジンコも含めてHIVに関して楽観的過ぎた。
ミジンコはたまたま運が良かっただけかもしれない。特定の恋人がいたので彼女も自分もHIVに感染していない状況での恋愛だったので問題が無かっただけ。
そりゃいいムードになったその場で「HIV検査している?」とは相手に言いだしにくいだろう。
でも感染するよりかは遥かに賢明な選択。
かつてニューヨークでは身近な人をエイズで亡くしたという人が珍しくない状況だった。そこかしこでHIV感染の話が出ていた。
その後、長い月日をかけてHIVに関する啓蒙活動が進みだいぶ自体は改善した。エイズ患者への差別も20年前とは雲泥の差で改善されたと思う。
映画「フィラデルフィア」が衝撃作のように扱われた時代よりも今は遥かにエイズ患者への理解が深まったと思う。
東京は「フィラデルフィア」前の状況。
恋愛もセックスも人間として当たり前の行為。
ただお互いがHIV検査をした上でのセックスが全く浸透していない東京は将来の悲劇を生み出すと断言できる。
私見だが「まさか自分が・・・」とか「俺(私)は平気♪」とか言っている者の方がHIVに感染している可能性が高いように感じる。
どうかどうか、定期的なHIV検査が当たり前になって「相手に検査を求めること」が失礼などと捉えられないような社会に。
若い頃はハメを外したけれど30歳前に落ち着いて仕事も充実、そこでHIV感染が判明なんてことは悲劇なんてもんじゃない。更に悲惨なのは自分が愛する人まで感染させてしまうこと。
なんというか今の東京のHIVへの無関心さがとても恐ろしいので記事にした次第。
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