東日本大震災で、高い放射線が検出されている東京電力福島第1原発の原子炉建屋内部を撮影するため、米軍が17日にも無人偵察機グローバルホークを飛行させることが分かった。日本政府関係者が16日明らかにした。
無人機であるため乗員が被ばくする危険性がない。同機は高性能カメラと赤外線センサーを備えており、破損箇所など建屋内の状況が把握できれば対策づくりに役立つ。
日本政府が対応に手間取り有効な対策を打ち出せずにいるため、米軍は自衛隊が保有していない無人機の投入が必要と判断したとみられる。原発トラブルでの日米協力の本格化ともいえそうだ。
東日本大震災を受けオバマ米大統領は「いかなる必要な支援も提供する」と表明。米軍は航空機での物資輸送や、空母などによる被災者の捜索に当たってきた。原発トラブルでも米軍の放水車を提供している。
グローバルホークは約1万8千メートルの高高度を飛行し、約560キロ先まで見通す偵察能力を持つ。夜間や悪天候下でも目標の捕捉が可能。撮影画像は、ほぼ同時に地上の司令部で見ることができ、地上からの操作のほか事前のプログラム飛行もできる。今回は米領グアムのアンダーセン基地に配備している機体を使用する。
ソース元:
共同通信
これで東電と日本政府が牛歩戦術のようにゆっくりゆっくりと小出しに出しているがまだ全容が見えてこない真実が明るみになると思われる。
それにしても・・・・・・
>日本政府が対応に手間取り有効な対策を打ち出せずにいるため
情けない・・・・・。日本は原発を保有する資格なんて最初から無かったのだ。地震も津波も天変地異ではあるが予想ができなかった事態では無かった。ましてや地震の多い日本なのだ。それがこのような事態に陥っているのだから、最初から原発を推進すること自体が間違った選択だった。今後、原発推進に関わる長年の利権、政治決定がどのようなものであったかの深い検証の必要性を感じる。
もう米政府主導の方がこの緊急事態を打開できるのではないかと思えてきた。国としては情けないし恥ずかしい選択ではあるが、(もう起きてしまっている可能性があるが)メルトダウンを防ぐためには後手にまわるどころか現場の足を引っ張る日本政府よりも判断と行動がほとんど同時にできる米政府の方が頼もしく思えるのだ。
無人偵察機グローバルホークがなにを写すのか、そこにもし東電や日本政府の隠蔽していたことがあったとしたら、いずれ国民の命を軽視した犯罪への裁きが下ることだろう。東電の役員たち、とても職務を全うしているとは思えない保安院の上の人間たち、そして米政府に「有効な対策を打ち出せない」と判断された日本政府、自称・原発に詳しい菅直人、今もって責任の押し付け合いをしており覚悟をしているようには見えないが、被爆した国民たちから八つ裂きにされる覚悟をしておくべきだ。
海外のニュースも見ているが実は日本のニュースよりも悲観的なものが多い。そんな影響もあってかニューヨークでヨウ素剤が薬局から売り切れたらしい。デマのようなニュースも多いが、冷静に分析した上で日本で報道されていることよりも、日本は深刻な事態となっていることを伝えている記事もある。
もうここまでの事態に陥ったらなりふり構わずに原発の冷却に必要なことは全てやるべきだ。それをやるのが日本政府だろうが米政府だろうが、放射性物質が飛んでくるはめになった世界各国からしてみればどっちの政府だろうが解決してくれることのみが大事なことだろう。
日本政府の要らぬプライドが邪魔をして事態を悪化させないことを切に願う。
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