節電啓発を担当する蓮舫行政刷新相は22日午前の閣議後の記者会見で、計画停電対象地域の夏場の電力不足に備えるため、サマータイム(夏時間)の導入などを検討する考えを表明した。
蓮舫氏は、「サマータイム、フレックスタイム(時差勤務)に誘導していく税制や電気料金のどういう組み合わせが考えられるか、(東日本巨大地震を)抜本的に見直すきっかけとしたい」と述べた。
東京電力管内の夏場の電力需要に関しては、「今の3000万キロ・ワットという値ではない。去年の実績は7月で5000万、6000万キロ・ワットで、今より相当増える」と指摘した。
ソース元:
Yahoo!ニュース YOMIURI ONLINE
大反対!
アメリカ生活で「この制度は改善すべきだ」と感じる制度の筆頭が「サマータイム」だ。
年に2回の混乱デーとでも言うべきサマータイム切り替え日をわざわざ日本で設ける必要性をまったく感じない。
サマータイムに切り替わった日によく見かける勘違い、誤解、遅刻(もしくは1時間早めの到着)くらいならばまだカワイイものなのだ。その程度のおっちょこちょい達の許せるミスくらいでは大反対とまでは言わない。
問題は節電がどうしても必要なこの時にわざわざ消費電力を増やすかもしれない制度を検討していることだ。
正直言って教えて欲しいくらいだ。「なぜサマータイムを導入すると節電につながると考えたのか?」を。夏場のサマータイムはむしろもっと消費電力が増えるという可能性が高いとミジンコは考える。
サマータイムを導入すれば夏場に人の活動時間が長くなるはずだ。例えばアメリカの場合、サマータイム時は夜暗くなるのが1時間遅くなる。もう長いことこの生活をミジンコもしている。具体的に言うとカリフォルニアでもニューヨークでも薄っすらと暗くなるのが20時頃。そして本当に夜となるのが20:45頃。長年住んでいれば確かにこの感覚は身につくが、それでも日本にも住んでいるものだから夜の9時ちょっと前まで明るい街には今でも戸惑う。明るい内はマンハッタンでもサンフランシスコでも人手が多い。これは治安の面が大きいだろう(治安については後述)。
街に人手が多いことは経済効果としては有効なことだ。だからこそサマータイムを導入している国は多い。しかしながら余り経済効果が無かったと判断して廃止している国も多い。はっきり言ってしまえばサマータイムはそれほど意味のあるものではない。だからアメリカでもサマータイムは治安面以外ではそれほど支持できない制度なのだ。
大雑把な言い方だが、自宅に帰る人がサマータイム中は1時間遅くなるということだ。それらの人々が家で使う電力と外の世界、つまり会社や夜の人手を見込んだ店舗などが消費するであろう電力とのプラスマイナスの計算となるはずだ。
単純に夜が長くなるってことだ。例えば4人家族の内、1人だけ家に帰宅していても家の電気は色々と使うだろう。残りの3人は3人でサマータイム中は外でも電気を使う施設を使う。電車も使う。街全体でいえばむしろ消費電力が増大する。だから経済効果が期待される制度ではあるのだ。本当に節電になると蓮舫は考えての提案なのだろうか?むしろ夏でも夜が早い方が節電になるとは思えないだろうか?
サマータイム時は、企業や商用施設の稼働時間が長くなる可能性が高い。節電と矛盾していないだろうか?
昨日までの3連休、計画停電は中止となっていた。企業の休みが多く、電車の本数も休日に合わせて減便しやすかったからだ。サマータイムはむしろ冷房や照明をガンガン使う企業の活動時間を長めた上に電車の本数を夜の帰宅時間に間引きし辛くさせる制度じゃないか。節電大臣ともあろう者が、なんでこれが節電になると考えたんだろう?本当に理解に苦しむ。
治安面ではサマータイムはとても助かる制度だ。暗くなったときのリスクが高いアメリカ社会ならば必要な制度なのかな?と思わなくもない。
日本はそれほど治安が悪い社会だろうか?真っ暗な深夜ですら外を出歩いてもそう簡単には襲われないのが日本の社会の長所であり海外からは驚かれるほどのことなのだ。実際、この襲われそうもないミジンコですら、アメリカで夜に外に出るときと、日本で夜に外に出るときとの緊張感は段違いなのだ。夜、普通に外で活動できる日本にそもそもサマータイムなんぞナンセンスだ。暗くなっても日本ではなんでもできるじゃないか。
住民の外での活動時間が長くなればなるほど街全体の消費電力は下がると目論んでの蓮舫・サマータイム案、ミジンコがほんのちょっとこうやって反論してみただけでも「節電≠サマータイム」とは考えられないだろうか?
日本独特の文化とも言える夜遅くとも安全に外食に行けたり、レジャー施設で楽しんだ後に真っ暗な外に出てもなんの危険もないこと、そういう日本が誇るべき治安の良さがあるというのになんで夜を1時間延ばすような制度を節電を理由に必要とするのか?日が長くなるってことだと蓮舫は理解しているのだろうか?甚だ疑問だ。日が長くなると消費電力が下がるという理屈が解らない。外の人手が減って商用施設が閉じて電車の本数が減れば、実際この3連休のように消費電力は減るのだろう。つまりサマータイムと真逆のことをやれってことでは?
大体、日本は世界に有数の夜の飲食店の宝庫だ。暗くなってきてからがそういう飲食店の勝負時間とも言える。明るい時間にバーだとかに行く気になるだろうか?(←これは完全に私見ですがかなり確信めいたものがあります。)
日本復興を考えなければならない今、ただでさえ外食産業はかなり苦しい状況なのに、わざわざ政府が夜の経済の足を引っ張ることはないだろうに。
アイデアってものは出せば良いというものではない。民主党議員がやたらと不発弾のようなアイデアを出しているが後から爆発しそうな分だけリスクばかりが目立つ。
さて反論ばかりで代替案を出さないことは反論する者としてのルール違反だと考える。ミジンコなりの節電対策を提案したい。サマータイム導入のような(効果が出ないどころか事態は悪化すると考えるが)夏場だけに使うアイデアではない。
ミジンコの提案は・・・・・
日本の祝祭日を何倍かに増やすことだ。なんの日でもいいじゃないか。連休が増えれば街への経済効果も期待できる。日本人は連休大好きだろうに。会社は電気を使わないわ、連休で外に繰り出す人々が増えれば今や青色吐息の繁華街にも願ったりだろう。
月曜か金曜を休日と制定するのもアリだ。月、金のどちらかを休日にして土日休みの仕事に就いている多くのサラリーマンに毎週3連休を与えてしまうことだ。その分、月曜か金曜は首都圏の電車の本数を土日並に減便すればいい。既に連休は電力消費を抑えるという結果が出ている。中小企業でどうしても休みが多いと厳しいというところには寛容な社会であれば良いと思うし、そこは日本人ならば誰もが理解が深いところだろう。上場企業などの大企業?休め!(鬼)
サマータイムなんてとんでもないリスクを背負い込むことはない。日本人にもっと休みを提供すれば消費電力は抑えられる。
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