前々からラモスが東京から逃げる人々を非難しているということは聞いていた。まぁ、率直な感想は「やれやれ・・・」とドッと疲れが出る感じでこのブログでもスルーしていたのだが、まだ同じことを言っていやがるので記事にすることにした。
ラモス氏怒りぶちまけ「逃げるやつ2度と来るな」(Sponichi Annex)
Jリーグ選手OB会(柱谷哲二会長)が29日、長居スタジアムで募金活動を行い、元日本代表のラモス瑠偉氏、武田修宏氏ら12人が約3時間協力を呼び掛けた。
ラモス氏は「小さな力が大きなエネルギーに変わる。日本は必ず復活できる」と目頭を熱くした一方で「買い占めするヤツとか小さすぎるヨ!東京から逃げるヤツや海外に逃げるヤツも。2度と来るんじゃねぇよ」と怒りをぶちまけるシーンも。またJ2水戸監督の柱谷会長はクラブの練習を欠席して参加。今夏に慈善試合を開催する意向も示した。
ラモスの主張を聞くと太平洋戦争で1億玉砕なんて狂ったフレーズをほざいていた当時の日本政府・軍部を思い起こさせる。自分たちが戦うときに「おまえも一緒に戦うよな?な?そうだろ?」という奴等ほどクズ中のクズはいない。人を巻き込んで戦おうとするなってこと。他者と心中しないと我慢ならない馬鹿は絶対に一人で戦おうとしない。今のラモスがそう。
喧嘩をする(戦おう)と決めた人間が先ずはやるべきことは一人でやるということだ。喧嘩は一人でやる、これは基本。誰かが一緒に戦わないことを怒るヤツは戦う資格すらない。ラモスだってサッカーの練習をしていたときに「他の選手が練習しないのならば自分も練習しない!」なんて馬鹿げた態度は取ったことがないだろうからあそこまでの選手になったのだろうに、いちいち東京を脱出する人々、海外に帰国する外国人たちを怒ったところで自分の戦い方が変わるわけでもないはずだ。
昨日、ちょうど馴染みの店の店主と話していたのだけれど、そりゃいちいち「ボクは逃げます!」と宣言して東京を去るヤツはミジンコだって「ウザッ!」くらいには思う。ただし、東京に留まって欲しいなんて絶対に思わない。むしろどんどん東京から出て行ってくれた方が買いだめ騒動の鎮静化につながるだろうし(そういう奴等ほど買いだめに必死になっているはず!)、まぁ、最も最初にくる感想は「好きにすれば?」なのだ。そんなことに構っている暇がないのだ。本当に震災以降、色々な支援の約束を取り付けたり、協力していただいた関係各位に御礼を言ったり、御礼を言ったり、御礼を言ったり、御礼を言ったり、御礼を言ったり、忙しいのだ。本当に昼間は固定電話と携帯電話とスカイプのライブ通信を同時に使うときがある。誰とナニを喋っていたのだかこんがらがる!ああ、んもうっ!w
聖徳太子の凄さが身に沁みる。
で、その店主に話したのは、紛争地域で村人丸ごと脱出させないとマズいってな状況のときに困るのタイプはいちいち後ろでギャーギャー騒いでパニックを助長するヤツ。臆病なことは別に責めないしそれが人間だとは思うが、女性の看護士が恐怖を感じながらも人々の誘導を歯を食いしばってやっているときに、「うわー!もうダメだー!」といった感じで騒ぐ男なんて気絶してくれていた方がナンボかマシ。実際にミネラルウォーター満載のクラーボックスぶつけて気絶させようとしたんだけれどなかなか人間は気絶しないものだと学んだ。
そんな時につくづく思うのは逃げられる人たち、女・子供・老人、いわゆる弱者たち(「女」を含めたからってフェミ団体はいちいち怒るなよう!←CM作るたびに「女の色気を出すこと」に抗議されていて疲れる・・・・)、そういわゆる戦えない人たちは先に逃げてくれた方がこっちも助かるのだ。
まぁ、実際はそうは危険な状況にはならないで威嚇と睨み合いしか起きないのだけれど、ミジンコと愉快な仲間たちみたいに、もしかしたら襲撃されるかもしれないという情報が入った瞬間にワクワク感を醸し出してニヤニヤし出す我等社会不適合者たちでさえ、数%の可能性とはいえ、武装勢力などが襲ってきたり、イチャモンをつけてきたりするときには、本当に言葉は悪いがハンデ(弱者)はその場にいないでいてくれた方が自分たちの安全も確保しやすいのが現実。逃げる人間を責めるなんてのはプロフェッショナルの取るべき行動じゃない。むしろ「(あんたたちは)早く逃げろ!」がお互いのためなのだ。
これを言ってしまうと身も蓋もないけれど放射線の影響を強く受ける乳児、妊婦、それに厳密に言えば体重の軽い人ほど本当は逃げた方がいいはずなのだ。むしろミジンコとしては逃げて欲しいと思っている。しかしながら、逃げる宛の無い人々が何十万といるであろう中で、逃げてと叫んだ後の責任の取りようがない。東電や政府の情報の出し方からして彼等を全く信用できないわけだ。本当は事態はもっと深刻であると半ば確信しているし、そもそもプルトニウムが漏れた時点でかなり絶望している部分はある。だから本当は「逃げて」なのだ。
ラモスは「逃げるな」なわけなのだけれど、そんな馬鹿な言い分があるかっての。自分が盾になって弱者を逃がす、これが漢というものだろう。好物がまるごとバナナならば完璧だ。
ただ正直言って、ラモスが言っていることの1/3くらいは理解できる面もあるのだ。
例えば2chのこんなやり取り↓
65 :名無しさん@涙目です。(神奈川県):2011/03/30(水) 08:01:55.31 ID:rr3z6SR80
避難厨「なんかあぶねーから逃げるわ」
同僚「え…あの仕事が残ってんだけど」
避難厨「もうどうでもいいわw」
避難厨「なんか大丈夫そうだからまた雇って」
同僚「お前の机ねーわ」
ま、当然だよな
避難してもいいけど戻るのはあり得ない
331 :名無しさん@涙目です。(東京都):2011/03/30(水) 08:32:09.89 ID:3paL0HNJ0
>>65
まさに俺の会社にこの状態の奴がいた
これ経営者のミジンコが言ってしまうと色々と誤解を生むので表現がとても難しい。本当に難しい。
でも伝わる人には伝わることだと思う。いちいち言うのも恥ずかしいが避難するな!と言っているわけじゃない。社長がそんなこと言えるわけがないし、そんな権利もない。ただし、同僚が「お前の机ねーわ」という気持ちはとても理解できるのだ。人間の感情ってのはそんなに単純なものではないので、どんなにできた人間でもずっと仏様ではいられないだろうって話。
まぁ、経営者は戻って来た社員を受け入れるように業績を維持もしくは上向きにするのが責務なのだけれど、いかんせん今は日本がこんな状態なのでそれが難しい。
むしろ「自分は最後まで会社に残ります宣言」をされることに戸惑うくらいだ。そこまで会社は社員に報いているのだろうか?という忸怩たる思いはある。
例えば、ラモスがあのハイパーメディアクリエイターがネットでわざわざ原発から遠い離島に避難した宣言をしたことを具体的に「逃げるな!」と叩いた場合はどうだろう?
正直に告白すれば、あの馬鹿、もといハイパーさんの宣言にはミジンコだっていい気はしなかった。つまり、ミジンコだってその時の立ち位置はラモスと同じだ。だから本来は偉そうにラモスを批判することが間違っているのかもしれない。
実際、情報はなかなか出てこないし、濃度の高低はあるとはいえプルトニウムは拡散していることは間違いないし、こんな状況下の日本で「逃げるな!」と言う方がどうかしている。それでもわざわざ「逃げます宣言」を残る人々にして行く人間にはハラが立つというのが正直な気持ちだ。「逃げます」と宣言することは「残ったら危険ですよ」と分かり切ったことを残っている人々に言っているようなもので余計なお世話だ。いちいちなにか言ってから逃げる奴等の配慮ってやつが足りないのは確かだろう。
ラモスもそういう周囲の人々の配慮の無さに怒っているのだろう。特に彼は外国人の友人たちがたくさんいて、そういう海外帰国組の言動に憤ったというのは多少は理解できる。そういう人たちに「2度と来るんじゃねぇよ」ではなくて、残った自分の大活躍を見せつければカッコ良い。ラモスの元チームメイトの三浦カズは昨晩のチャリティーマッチで輝いていた。ラモスがあんな感じで日本の復興の一助となり皆を勇気づけて、もし日本に戻って来た人々に会ったら「おかえり」と言ってあげる。そんなラモスが最高にイカスと思う。
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