取り上げるべきか悩みに悩んだけれど今後の日本人には必要な考え方だと思うので記事にしたい。
その風評被害、本当に風評被害なんだろうか?ということ。風評被害と言ってしまえばなんだか問題が無いと思わせるミスリードを政府が率先していやっているクサレ外道っぷりなので、賛否両論あるとは思うけれど、そろそろ日本人が率直に語るべきことがあると考える。
じわじわと上がっていく安全基準値。被曝限度量まで上がっていく。シーベルトやベクレルといった普段はあまり馴染みのない基準値で表せられる安全値というやつが日に日に上がっていくことをおかしいと感じている方々も多いのではないだろうか?
安全基準値以下であるからといって安全ではない。これを言う御用学者はいない。「ただちに危険ではない」は「危険」なのだ。それを言わない政府の説明を聞いても、政権の座から引きづり降ろされた後まで責任を取る覚悟を感じない。
これから挙げるケースの当事者たちを批判するつもりはないが、大いなる誤解をしていると思うので取り上げたい。彼等もある意味では先々を見越していないその場しのぎの政府発表の被害者のようなものだ。
「がんばれ福島」、東京でも即売会(日本経済新聞)
一部抜粋:
福島県産の農作物に広がる風評被害に立ち向かおうと、1日、東京・有楽町でも同県白河市の農家やJAがコメや野菜の即売会を開催した。購入客からは「がんばって。負けないでね」という声も。4日まで開かれ、売上金の一部は震災の義援金に充てられる。
正午の開店を前に、イチゴを8パック購入した(お名前は伏せます)さん(59)は〇〇で
カフェを経営。「さっそくお店で使います。放射線の不安は全く無い。気の毒ですね」と笑顔。
気の毒なのはお客さんたちなのでは・・・・・・。
いったい本当に風評被害なのだろうか?後から後から出てくる情報からして福島産の農作物に対して本当に放射線の不安はないとミジンコは言い切れない。被災地を応援する心と現実を直視することはまた別だ。
福島産の農作物を自分で食べること、ミジンコはそれはありだと考えている。基準値以下であっても危険だと考えているが、それが僅かな危険であることと、ミジンコの場合は将来の健康被害を気にして生きていないという極端な例だということもある。むしろ自分の場合は余命宣告されたときからが本番だと思っていて、不謹慎な言い方かもしれないがその時が待ち遠しいという気持ちも無いわけでもないので内部被曝であろうがそれも人生の一部分だと考えたい。大体、これだけ飛行機で移動していれば被曝とは付き合っていかないわけにはいかない。そんなことは百も承知で飛び回っている。
だが、本当に放射線被害が全くないと信じている店主と食材の出所を知らないで食べるお客さんたちはそういう考えて生きているだろうか?
店の店主が不安がないことと、お客さんが不安であるかどうかは別物であるし、そもそもその「不安がない」は正しい知識によるものだろうか?そんな疑問からこの例を挙げた。
もうひとつ。
福島産に「がんばれ!」県特産物取扱店売り上げ3割増し(スポーツ報知)
一部抜粋:
イトーヨーカドー葛西店の一角にある24坪の売り場が活気づいている。30代の男性は段ボール一箱分の福島産ジャガイモを買って帰った。
「学校の給食で使うんです。もちろん安全な野菜ですから」。神奈川県相模原市、千葉県勝浦市などからはるばる「福島ブランド」を求めて買いに来た主婦もいた。
給食でって・・・・・。前述のとおり、福島産の農作物が政府が設定した安全基準をクリアーしているので安全だと考えて自分で食べることには異論はない。それも人生の選択だろう。
しかしながら給食となると体重が軽く成長期で細胞分裂も活発な子供たちが食べるということになる。そこはこの買いつけをした男性はあまりにも無頓着なのではないだろうか?
風評被害は確かにあるのだろう。しかしながら余りにも楽天的にいるのはどうかと思う。風評被害が広がることは望まないが、こういう記事をUPするミジンコの気持ちは伝わっただろうか?
現時点でも、東電や政府が情報を小出しにして気象庁までもが信用ならない状況なのだ。海外から得る情報の方がよほど役立っている。なにしろそれらの海外のマスメディアや気象協会が出すデータの方が現実を見ているのだから。
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