福島県は8日夜、福島第1原発事故を受けて、7日に実施した原乳の緊急時モニタリング検査(4回目)で、放射性ヨウ素、セシウムが暫定基準値を上回った検体はなかったと発表した。
県によると、
今回から検査方法を改め、前回(3月29日)に暫定基準値を下回った市町村の原乳は戸別検査をせず、県内10の乳業メーカーなどが、他の市町村産と混ぜた後の原乳で測定した。
県は、約1週間後に予定する次回検査で、基準値を上回らなければ、国と調整して出荷制限を解除していく構えだ。
ソース元:
msn 産経ニュース
この検査方法だと、工夫次第で暫定基準値をオーバーしている原乳があったとしても他の基準値を下回っている原乳と混ぜて平均として基準値以下にしてしまえば出荷できることになる。薄まっているのだから安全だと消費者は解釈するだろうか?そんなアホな・・・・。なんでこうも福島県は自滅の道を選ぶのか?これでは福島県産の原乳の全ての信用が失墜する。
福島県はこの決定によって消費者に対して加害者になっていることに気がついているのだろうか?
こんな馬鹿げた検査方法を採用して、それでも全国の消費者たちの理解を得られると本気で考えているのならば、それは福島県のおごりだ。地震、津波、原発と甚大な被害を受けているからといって、こんな措置があるかっての!消費者たちだって被災者であり原発事故の被害者でもあるというのに、福島県が開き直りとも取れるこんな原乳を出荷するなんてあんまりじゃないか!
こんな検査で原乳を出荷し続けていたら福島県への同情まで消え失せてしまうのではないだろうか?どうか福島県知事、行政の検査方法の再考を願う。10ある原乳の内、9つが基準値を下回っていて、1つが基準値を超えていたとしたら、基準値を下回った9つを出荷して、基準値超えの1つは廃棄する、そういう決断ができないものだろうか?
なんで「混ぜて薄める」という姑息な手に走ったのか?福島県がこんな検査方法でパスした原乳の出荷を許可した時点で福島県の酪農だけではなく全国の酪農にとって深刻な事態となる。どうか本格的な出荷の前に福島県には考え直して欲しい。出荷するものは原乳なのだ。日本の食の危機となる。あまりに酷い検査方法の採用なので原乳が原発乳に見えてきた。
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