ミジンコ、トラウマってほどではないが「レイプ」という言葉に若干の拒否反応を示す。まぁ、当たり前っちゃ当たり前。
最初に海外の支援事業に携わったのはボスニア。そこで村ごと消滅したといった事件の資料を閲覧した。
仕事とはいえ、何百件にも及ぶレイプ・虐殺事件の資料を見て、生き残った人々の証言も見聞きした。
慣れとは恐ろしいもので動揺せずにそういうことを聞けるようにはなった。慣れたとは言っても、そういう話を知れば知るほど、人類愛のようなものが削られている気はする。
更にアフリカの貧困・紛争地域。そこでもレイプの話が尋常ではないほどあった。
映画「ティアーズ・オブ・ザ・サン」を観たことはあるだろうか?
村が襲われた後に主人公たちの部隊(とはいっても少数)が訪れる。映像では流さないのだが、アフリカで実際に頻発したレイプ事件と同様のケースの被害者を発見するシーンがある。つまり、半死半生の状態でレイプされたまま放置されているというシーン。
劇中では歴戦の米軍特殊部隊員たちでさえ、その光景を見るに堪えないと表現している。
とても耐性がつくようなものではないのはよく解る。
まぁ、本当にレイプという言葉を聞くに、思うところが山ほどある。
そんなものをわざわざ映像化する奴等の気が知れないとは思うのだが・・・・・
が・・・・・
が・・・・・
ふう・・・・・
どこに怒りをぶつけて良いものやら・・・・・
最近、観た映画3作品。
「ウオッチメン」「ブラインドネス」「ICHI」
この3作品、全部にレイプシーンがあった。正直、そういうシーンがあるという予備知識も無かったもので、連続して「この映画でもか!」と今、感情的になっている面はあると思う。
映画のストーリー上、そういうシーンが必要だったという製作者の主張もあるとは思う。
それにしたって、(ミジンコの主観とはいえ)この3作品全てにレイプシーンがあるなんて想像だにしなかった。
いや、実際、この3作品「ウオッチメン」「ブラインドネス」「ICHI」の全てにはレイプシーンがあると観る前に予想できた人なんているんだろうか?
どうにもこれらの映画の製作者たちは、悪を表現するときに「レイプ犯にしてしまえ」ということのようなのだ。
なんというか、その・・・・・
本当にそういう展開が必要だったのかな?という気持ちはある。
最近は、映画を観れば観るほどレイプシーンを観ないとならないという状況に陥っているような気さえする。
これは映画大好きミジンコには死活問題。
ちなみに「ウオッチメン」のケースはちょっと特殊ではあるが、この3作品のレイプ犯、全員が殺されている。
勿論のこと、それで被害者は報われるわけではない。
う~ん・・・・・、なんだかなぁ・・・という意見くらいは金を出して映画を見ている身としては言いたい心境。
[2回]
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