菅直人首相が主要国首脳会議(G8サミット)で訪れたフランスで国内1千万戸の屋根に太陽光パネルの設置を目指すと話した「国際公約」について、
海江田万里経済産業相は27日、「聞いていない」と語った。閣内で意思統一された目標ではないようだ。
海江田氏は27日夕の記者会見で、パネル設置の財源を聞かれ、「報道を通じて知ったので、(首相が)帰ったらもうすこし詳しく話をお聞きしたい」と答えた。エネルギー政策担当の経産相に相談なく決めることがあるのかとの問いには、唇をかみ締めながら7秒間沈黙した。その後、「内閣総理大臣だから自分の思いを発言するのはかまわないと思う」と語った。
1千万戸を設置するには多額の補助金が必要になるとみられる。海江田氏は実現できるかどうかについて「(菅首相が)よくお考えになっての発言と思います」と話した。(福田直之)
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ソース元:
asahi.com
鳩山由紀夫に続いて、菅直人も現状と今後の可能性を勉強する前に世界に約束をしてしまった。鳩山由紀夫の25%温室効果ガス削減案にも愕然としたが、今回の1千万戸へのパネル設置構想にもズッコケた。
太陽光発電推進派のミジンコがズッコケるほどの荒唐無稽さなのだ。そりゃ太陽光パネルを設置する家庭が増えれば増えるほど良いとは考えているのだけれど、それには補助金としての国の負担、つまり莫大な税金と、各家庭ごとに数百万円の負担を強いることとなる。まだまだパネル面積や気象状況にもよるが電気を売って元を取り戻すには20年ほどはかかる状況なのだ。強引に太陽光発電を推進するときの反動が怖いというのがミジンコの本音。
「反動が怖い」という理由を挙げたら本1冊が完成するほどだ。簡単に説明がつく例を挙げると・・・・・
① 太陽光発電技術は日進月歩だ。パネルの素材となる多結晶シリコン、CIGS系(銅、インジウム、ガリウム、セレン)などの変換効率が頭打ち状態とはいえ、各企業の研究所、大学機関などが研究開発を推進しており、実験段階や量産体制にまでは至らない段階での変換効率は75%なんていう数値を出している。(*現在、太陽光パネルの発電効率は20%でも最高峰)つまり、今すでに開発されている夜間でも発電するようなパネルや驚異的な発電効率を実現するパネル、更に素材使用料を極限まで少なくして格安になったパネルなどが製品化されたときこそが太陽光発電が一気に普及していくときだ。今の性能のパネルを購入する人々も勿論20年どころかもっと早い時期に設備投資費の元を取れる場合もあることだろう。なので損をしているとは思わないが、そこはパソコンや自家用車を買うときと同じように「買いたいときが買い時」と考えての買い物とするべきだ。政府が無理矢理、性能UPが確実の製品を「今買え!」とやることで、後でもっと発電効率の良い上に価格の安い製品が出たときに国民の反動が怖いのだ。「もう買わない!」となってしまうことが恐ろしい。太陽光パネルも機械なのだ。常に進化し続ける製品なので買った時点で旧型となってしまうわけだ。薄型テレビが高いときに買った消費者は今の薄型テレビの価格を見てどう思うだろう?太陽光パネルはなにがなんでも普及させるべきなので、安易な政府のゴリ押しがむしろ普及の妨げになることを懸念している。
② 補助金。補助金の財源はどこを探しても見つからないかもしれない。太陽光パネルが普及して国の経済が破綻では洒落にならない。菅直人の世界公約は補助金のことまで考えての発言であるとは到底思えない。鳩山由紀夫の25%削減案と同様にして知識が無いが故のトンデモ発言でしかない。正しい政策を実行に移すときにはしっかりとしたビジョンのあるリーダーが率先しないと破綻する。ミジンコとしては太陽光パネルの普及は日本が絶対に取るべき手段だと考えているので、前に出れば出るほど計画を失敗に導くような菅直人が率先して太陽光パネルの普及を打ち出してきたことが逆に不安だ。大体、そういうビジョンを菅直人はつい最近まで全く口にしたことがなかった。つまり原発事故後に思いついたかのように反原発、再生可能エネルギーの普及に関心を示したかのようなド素人だ。船頭が間違っている。菅直人がコケて太陽光発電普及までコケるような心中だけは勘弁してもらいたい。それこそ原発推進派の思うツボだ。
③ ②とかぶる部分があるが、菅直人が馬鹿だからといって太陽光発電が馬鹿ではない。そうはいっても舵取り役が失敗に失敗を重ねれば、その大馬鹿リーダーの推進することにむしろ国民は懐疑的になるのではないかと心配だ。梅雨入りの時期に太陽光発電機器を設置した家庭は思ったほど発電しないことにガッカリしたかもしれない。冬の日本でもそうだ。まだまだ太陽光発電は素晴らしい発電効率を実現してはいないし、当たり前だが晴れの日にしかその機能を発揮しない。そういうネガティブな部分も理解した上でのパネル設置が現状では多数派だからこそ、それほど酷いネガキャンは行われていないのだと見ている。つまり、今の時点で太陽光パネルを購入・設置している消費者は意識が高いし勉強も充分にしているのだ。これが今のような性能の太陽光発電機器をまるで地デジのように普及させていったとき、数百万円も負担した国民は黙っているだろうか?今は本当に日本が苦しい局面に立たされているのだ。20年後に元が取れますよ~という話は萎えるだけではないだろうか?本来は普及させるべき太陽光発電機器が年金支払いのような怪しい存在になってしまわないかと心配だ。
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