簡単な算数について。
電力のピーク時供給量が100だとする。その100のときに電気使用料が90だったとすると90/100で電力使用率は90%ということになる。
電力のピーク時供給量が90だとする。その90のときに電気使用料が90だったとすると90/90で電力使用率は100%ということになる。ここから更に電力が使用されれば大停電に陥る可能性大。
つまりピーク時の分母となる数字が変化すれば同じ電力使用量でもパーセンテージは上下するということ。
まさかまさかの話だとは思ったが、この「ピーク時供給力」を東電は毎度変化させていた模様。もう呆れてモノが言えないほどのセコさ。東電はここまでやるのか・・・・・。
冗談めいた陰謀説ではあったが、夏場に東電が恣意的に大停電を招いて原発の必要性を打ち出すなんてことも画策されているのではないかと思うほどだ。
東電、電力使用率を情報操作 恣意的に数値を高く見せる 植田武智
Yahooや東電のホームページ、駅の電子掲示板などで表示されている
「電力使用状況グラフ」の使用率数値が、水増しされていることが分かった。「ピーク時供給力」を、稼働可能な設備のフルの容量ではなく、そのつど東電が恣意的に決めた「供給目安」の数字とすることで分母を減らすのがその手口で、実際より15%も上乗せされている日もあった。この指摘に対して
東電は「確かに『本日のピーク時供給力』というのは分かりにくいですね。それとは別に本当の『最大供給能力』というのがあるのは事実です」と認めたが、「今後7~8月と需給がひっ迫してくればおのずと本当の上限値に近づきます」と、恣意的な目安に過ぎない数字をピークだと偽り続けている責任など、知らぬ顔だ。
先日、使用率が91%に届いた日があったが、その時は最大供給能力ではない分母でパーセンテージを算出していたということじゃないか!
それじゃ本当はもっと低いパーセンテージであったわけだ。結局、本来の最大供給能力を分母としていないときは、その使用率は正確なものではないということだ。これではまるで東電が利用者の危機感を煽っているようなものだ。なんという意味不明なパーセンテージなのだろう。
まったくもって馬鹿げた話だ。東電もよくも「それとは別に本当の『最大供給能力』というのがあるのは事実です」なんてことが言えたものだ。アタマ大丈夫か?元々大丈夫じゃないから原発事故を起こして、その後の国民の神経を逆撫でするような言動の数々なのだろう。こんな企業が今もって原発事故の対応にあたっていることは国が自殺しようとしているようなものだ。
この分母の操作だけでも東電の解体を是とするに充分な理由となる。
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