帰国早々にスパーリング・・・・のはずだったけれどジムに着いてからちょっと疲れ気味な自分に気がついたのでオニサップ陣営に平謝りしてドタキャン。
ジムの休憩室にあるテレビをみんなで見ていたらオスロでの大規模なテロのニュース。本当に憤る。
つい先日、ギターマンさんとオスロ(お互いよく知っている街)について話したばかりだったのに。
スパーはできないまでもこの怒りをどこに~~~!というわけでサンドバッグを蹴りを含めてボッコボコにしてみたら、オニサップさんが「ミジンコサ~ン、カームダウーン(落ち着いて)」と言われた。疲れていたからスパーを中止したのに、全然元気じゃねぇか、ミジンコ!と自分にツッコミ。
9・11で第2の故郷ニューヨークが悲惨なことになったミジンコの心の傷をとても気にかけてくれるオニサップさん。
自分だってアメリカ人で傷ついているだろうに。9・11の衝撃を理解しているからこその配慮なのだろうけれど、こちらも申し訳ない気持ちになる。
ビン・ラディン死亡の報を受けて「USA! USA!」と叫んでいたアメリカ人たちとはまったく別の気持ちのアメリカ人たちが大多数で、後者の方が今も9・11への思いが深く、そして傷ついている。たぶん、オニサップさんもそういう人なので世界で起きるテロのニュースの度に傷ついている。
今回はノルウェーが狙われた。今回のテロとは全く別の話にはなるだろうが、日本の方が遥かにテロ組織に狙われている国だと思う。民主党政権になってからの大きな不安は、ただでさえ整備不良の日本の法律下で動き辛そうな公安が更に身動きが取れなくなっていそうなところ。日本の場合はテロの成功率が尋常ではないくらい高いと見ている。本当に1日でも早くテロ対策の専門組織を設立、充実させて原発など重要拠点への警備は重火器装備の専門のプロ、要は原発死守のためにはテロリストの射殺もいとわない警備員を配置するべきなのだ。今、福島原発以外の原発、特に西日本側の原発までも爆破された挙句に事態を収拾できずにメルトダウンなんてことが起きたら日本はもう復興どころか生き残ることも難しいかもしれない。
東日本大震災が起きる前に「大地震がくるぞー!大津波がくるぞー!」と叫んでも、それほど真剣に受け取らない人がほとんどだったように思う。ミジンコも偉そうなことは言えない。震災前だったら、大して真に受けなかっただろう。
テロも現実味を感じないときに起こされるのだと思う。ワールドトレードセンターが倒壊するなんて、9・11よりもずっと以前に一度ワールドトレードセンターでテロが起きているところを現地ニューヨークで体験していたミジンコも多くのニューヨーカーも想像だにしていなかった。
ここでは何度も話してはいるが、日本ではそのテロを知っている人だって多くはないようだ。ワールドトレードセンターの地下で爆弾を満載したワゴン車を爆発させて根元からビルを倒壊させようと目論んだテロだったが、爆薬がクルマ1台分程度ではWTCは倒壊しなかった。ただし、駐車場に居合わせた6名の方の命が奪われ、数万人に及ぶワールドトレードセンターに勤めていた人々は黒煙を吸って肺にダメージを受けながら緊急退避している。これもアルカイーダが関与している可能性が高く、この事件でアルカイーダやオサマ・ビンラディンの知名度が上がった。あの時あの巨大なWTCが根元が折れるカタチで倒壊していたら、マンハッタンはどこも人口密集地帯なのでどの方向に倒れていたとしても10万人を超える犠牲者が出たかもしれないと専門家は述べていた。そんな目に遭ったニューヨーカーたちなのに9・11が起きるとは思っていなかったように思う。なかなか悲惨なことについては想像が及ばないのは無理もないのだが・・・・・。
日本は油断するべきじゃない。テロが起きなきゃ起きないに越したことはないけれど、警戒しておけば防げるテロだってあるはずだ。別にテロリストと戦えと言っているわけじゃない。テロが簡単にはできない状況、例えば不審人物を気にかけるとか、いきなりカバンを置いて去って行く人物がいたらすぐに近くの警備員に知らせるとか、要は無関心ではない世の中にさえしておけば防げるテロはきっとある。
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