自分の亭主が決めた人事について口を出す妻がいたとしたらどうだろう?
それだけでも相当に酷いものだが、更にその部下について「泣くような人にそのポジションは任せられない」と上司ではなく、“ただの上司の妻”がほざいたとしたら会社全体の士気はどうなることだろう?社員たちからしてみれば萎えるなんてものじゃないだろうに。
でも実際にそういうことが起きた。日本株式会社ならぬ日本政府、そう日本の中枢にてそういうことが起きたのである。
首相は執務室に「忍」 夫婦で海江田氏批判(東京新聞)
菅直人首相が七月三十一日夜に江田五月法相ら民主党菅グループの議員と首相公邸で懇談した際、海江田万里経済産業相を厳しく批判していたことが一日、出席者の話で分かった。
それによると、海江田氏が同二十一日の参院予算委員会に、「忍」の字を左手に書いて臨んだことが話題になり、首相は「経産省には腹に据えかねることがたくさんあり、海江田氏にも思うところがある。俺だってこらえている」と強調。「執務室に『忍』の字が飾ってある」と明かした。
途中からは首相の伸子夫人も会話に参加。同二十九日の衆院経産委で、海江田氏が涙を見せたことがやり玉に挙がり、
伸子夫人は「泣くような人に大臣は任せられない」と断じると、首相に向かって「あなたが泣いたら別れるわよ」と冗談を飛ばしたという。
一方、首相は「自民党は解散させようとしてくるが、その思惑には乗らない」と、早期の衆院解散もあらためて否定したという。
この人さ、誰が海江田通産相を任命したのか本当に解っていないのだろうか?それと「任命責任」という民主党が政権与党になる前は大好きだった言葉を聞いたこともないんだろうか?
愚行が多過ぎてファーストレディーとは呼ぶ気も起きないこのご婦人、言動からいって閣僚たちよりも自分の方が立場が上と勘違いをしている向きを感じる。これは日本の政治にとっても由々しきことだ。
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