フジテレビへの批判が強まる中、またしてもフジテレビ発の反日とも取れる放送。ドラマの主人公が着ていたTシャツの背に書かれた文字がなんと「LITTLE BOY」だった。広島に原爆が落とされた日の翌日の放送、つまり終戦記念日の直前でもある。そこで「LITTLE BOY」と書かれたTシャツ。
この時期に・・・・・。
ドラマの放送日も分かっている制作スタッフのただの一人もこういうことに無関心だったとは到底思えない。
あまりに酷いやり方なので「偶然説」を信じたい気持ちもあるが、番組がオンエアーされるまでにひとつのチェック機能も働かなかったとは信じられない。番組制作側が「LITTLE BOY」を書かれたこのTシャツを故意に主人公に着させたのだと見ている。ああ、本当にこういうつまらないが無視するわけにもいかないフジテレビのセコいやり方にウンザリする。
役者たちの背後にならぶ洗剤の数々、アタックNEO、ワイドハイター、ハミング、アタックは全て番組スポンサーの花王の製品。ドラマとはいえ、リアリティーを追及するよりもスポンサーの製品のみはパッケージやロゴがちゃんと写るようにするわけだ。万が一、スポンサーの競合企業の製品なんぞがフレームに入ってしまったときには撮り直しすることだってある。そのくらい放映する映像には気を使うものだ。
つまりこのTシャツの「LITTLE BOY」を制作サイドの全員が見落とす可能性は限りなく低い。ましてやエキストラではなく主人公の着ているTシャツだ。検討に検討を重ねた衣装を着せている結果としての「LITTLE BOY」なのだろう。被爆国日本にて原爆を落とされた日と終戦の日の間に流された全国放送のドラマでこのTシャツの文字なのだ。まったくもって酷い話だ。
この件とは別件のフジテレビの酷さを今日も垣間見た。この件を聞いて更に昨日のフジテレビ前でのデモのことも気になりフジテレビの夕方のニュースにチャンネルを合わせた。とは言っても仕事が詰まっていたのでやっとテレビをつけたのは6時半頃。もう番組も終わりかけの頃だった。
サッカー元日本代表松田選手の追悼献花台のある場所からの中継らしかった(*テレビをつけたばかりなので詳細は解りませんが、一般の弔問客の方々も献花できるらしき場所からの中継でした)。
レポーター(*たぶん、梅図といフジテレビのアナウンサーだと思いますがこれも僅か数秒しか写らなかったので確かではありません)が、中継カメラがまわっているとは思っていなかったらしく、フレームの外にいるスタッフらしき人物に笑いながら「ウッソ~~~!」となにごとかに驚いていた。写っていないと思ってのことだろうが、何百人もの弔問客が続々と弔問に訪れている会場の真ん前では慎むべきことってあるだろうに。番組スタッフもレポーターも直後に慌てていた。自分たちがやったことの酷さは理解はしたのだろうか?
すぐにカメラは切り替えられ、スタジオに戻されていた。しかしマイクが切れていないようで、音量は小さくなっていたものの、そのレポーターの謝罪らしき言葉が2度に渡って聞こえてきた。が、番組はもう中継のことには触れないまま別のコーナーに。司会の安藤優子もなにも言わず。番組全体がやってしまった・・・という雰囲気になっていた。まぁ、フジテレビでは日常のことのようにも思うが、一般常識以前に松田選手ならびにご遺族、ご友人、そして松田選手を支えたサポーターの方々からしてみれば堪らないだろうに。松田選手を送る場の前で取材に来たテレビクルーが放送されないと思っている瞬間には談笑していたってことだ。その場から叩き出されていたとしてもフジテレビは文句が言える立場では無かった。
事前には大失敗との声も多かったフジテレビ前のデモに2,500人も参加するほどの大反響だったことも納得だ。連日・連夜、公共の電波を使って不愉快な放送を流されればそりゃ誰だって怒る。
追記:
松田選手の通夜会場前にて。YouTube動画は次々と削除されているので埋め込みません。
レポーターはフジテレビ・梅津弥英子アナウンサーで間違いない模様。別に彼女は松田選手を侮辱する意図は無かったとは思う。そう思いたい。身内や親しい人を亡くした人ならば理解できるだろうが、その大切な人の死を悼む(実際はそれどころじゃないほど辛い)場にて部外者に談笑されるのは辛い。別にずっと笑うなとは言わないがTPOというものがあるということ。悲しんでいる人の横で普通は笑えないでしょ?マスコミ関係者ならば取材とはいえ、そういうその場には辛くて悲しくて仕方がない人たちがいるってことへの想像力を働かせるべきだ。それができないのならば取材をする資格がないということ。
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