呉市吉浦町の海上自衛隊呉造修補給所貯油所の警備犬の金剛丸が、死んだ。海自隊に2匹しかいない国際救助犬の試験に合格した犬で、3月の東日本大震災では生存者の捜索に従事した。
呉地方総監部によると、雄のジャーマンシェパードで4歳4カ月。2008年2月から貯油所で不審者警戒などの任務に就いていた。09年には、国際救助犬連盟が救助犬の能力を測る目安としている試験に合格した。
震災では発生翌日から仙台市で捜索に当たった。がれきで脚をけがしてもひるまず、水の中も泳いで捜した。生存者は発見できなかったが、指導担当だった松元良一さん(59)は「懸命に任務を続け、頭の下がる思いだった。あれだけ救助犬の素質がある犬はなかなかいない」と惜しんだ。
金剛丸は災害派遣後に体調を崩し、9日に肺炎で死んだ。震災派遣が最後の任務だった。
ソース元:
中國新聞
聞いた話ではこういう救助犬たちは生存者を発見できないことに強いストレスを感じるらしい。なので、生存者が見つからない現場では、誰かが要救助者を演じて犬たちのストレスを軽減するとか。被災地で必死に生存者を探してくれた金剛丸号の思いやいかばかりか。
被災地での粉塵などで体調を崩したのだろうか?4歳4カ月は大型犬としても若い死だ。なんというか人の死のニュースも辛いが、こういう人のために命を捧げた動物の話もきついものがある。人間はこういう動物たちにどうやって恩返ししていけるのだろう?
自分も犬たちの本当の意思とは無関係に民間軍事会社で救護と警備の両面で彼等・彼女等の力を借りている身なのでこういうニュースは考えさせられる。犬たちが抱えるリスクを知った上でも犬たちの力を借りている。
う~ん、重い。
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