東京電力福島第一原発の事故で、TBSが人災だと報道した内容について、東京電力は13日、「推定や憶測などによって、人災と結論づけた報道がこのたびなされたことは甚だ遺憾」だと発表した。
報道は9月11日にTBSで放送された「震災報道スペシャル 原発攻防180日間の真実」。東京電力によると、次のように3点で誤解を招くとしている。
1.「ICの操作も含め、停電しても適切に対応すればメルトダウンも水素爆発も防げた」と断じているが、原因などは国の事故調査・検証委員会などで調査中。人災と結論づけた報道は甚だ遺憾。
2.「ベント弁の手動操作の指示が遅かったことにより、ベント実施に時間がかかった」と報道されているが、指示が遅かったということはない。
3.現場からの全面撤退を国に伝えたという事実はない。趣旨は「プラントが厳しい状況であるため、作業に直接関係のない一部の社員を一時的に退避させることについて、いずれ必要となるため検討したい」ということ。
ソース元:
livedoorニュース ゆかしメディア
いくらなんでもこれは酷い。東電が「人災ではない」と言うとは・・・・・。どのクチでそれを言うのか東電よ・・・・・。
東電側の主張の3点はよく理解できた。それでも原発事故は人災だ。TBSに限らずこの半年、様々なソースを見聞きし、原発事故は人災だと判断した。そんな日本人は少なくないだろう。東電側の主張するTBSの誤り3点が(ミジンコはそうは思わないが)仮に東電側の主張通りだったとしても事故は人災とするに足る状況と結果かがひとつやふたつではないだろうに、なぜに東電はここまで開き直るのだろう?
それに心配なのは東電が人災は無かったとしたい、その動きだ。人災だと認めた上で改善できる管理体制、導入機器、そもそもの設計・運用コンセプトなどがあるはずだ。人災そのものが無かったとしてしまうと、改善できる欠陥さえも、人災ではなかったのだからという理由で排除されてしまう。それでは今後も事故は起きてしまう。人災だと認めることで初めて改善できるチャンスを東電は放棄しようとしている。
原発事故からたったの半年で東電のこの態度。
原発を作り電気を得るという決断そのものが人災だったのかもしれない。原発を運用する側は取り返しのつかない事故を起こしてもこの開き直りなのだ。まるで次の原発事故を誘発したがっているかのようだ。
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