震災以降、ちょっと色々とあって国内の孤児のほんとおぉぉぉにちっこい子から大きい子まで何百人かの子たちからヒアリングをしている。まぁ、簡単に言えば実態調査みたいなもので、将来的にお金をどう使うべきか、そのビジョンを打ち建てるためのたたき台として、子供たちが“大人の思惑ではなくて”本当はなにを望んでいるのかと調べる必要があるわけなんですな。
ところがどっこいしょ、その子供たちが世の中に遠慮してワガママを言わない。本当にこちらが涙が出てくるほど“我慢”をしている。
まぁ、それはこちらが解決するべき問題で子供たちにあーしろ、こーしろと言う筋合いの話ではないと考える。勿論、孤児であろうが親が健在な子であろうが、人生の要所要所で我慢は必要になるときがあるのだから、我慢が悪いとも一概には言えない。
だからといって、我慢とチャンスを逃すことは同義ではない。それは絶対にそうじゃない。例えば、理系はお金がかかるからといって(国立は学費が安いし奨学金もあるけれど)東大理Ⅲ(理系の最高峰)に受かる能力の子が大学に進学しないなんて社会の損失だ。
幼稚園の年少さんから高校生に至るまで、将来なりたい職業として医師、自衛官、看護士、警察官、消防士、教師などなど自分を助けて支えてくれた大人たちと同じ仕事に就きたいと答えている子たちが多い。ここで注意しなくてはならないのは、大人たちや社会、メディアがそういう風に答えるように子供たちを誘導しているのではないかと疑うこと。ミジンコはヒネクレ者選手権グランプリ授賞者なので子供たちの最初の答えを疑う。それは本当に本心なのか?今なりたい職業上位のパティシエではないのか?孤児院では花形職業とも言える職業に就きたいと言うことを抑制してはいないだろうか?そういう答えをしたら叱られると子供たちは感じていないだろうか?などなどミジンコは疑ってかかる。
それにしても、なりたい職業ランキングでこのブログで堂々の第1位の「着グルミニスト」を誰も「なりたい!」と言わないのはどうしたことかと・・・・・。なにかがおかしい。
どうにも子供たちは本当に大人なったら人助けをしたいと考えているようだ。嘘の通じないミジンコのほんまかいな?攻撃をこの半年間よく突破している。
まだ10年も生きていない子が恩返しということを言葉にはしないものの感じているらしい。ミジンコが10歳のときはカマキリと決闘していたというのに・・・・・。
景気をもっと回復させないことには社会の受け皿が小さく小さく小さくなってしまう。震災以前からも日本の景気は好調とはとても言い難い状況だった。なんでも震災のせいにすることなく、景気回復にそれぞれが努めるべきなのだ。現状ではほど遠い状況だが、孤児たちの学費を余裕で資金調達できるほどに景気が好調であれば、結果的には社会に恩返ししたいと心から願っている子供たちが社会人となって世に羽ばたく。これは本当に間違いない。
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