野田首相は26日の衆院予算委員会で、陸山会事件で民主党の小沢一郎元代表の元秘書3人が有罪判決を受けたことについて「政府の立場として、司法の判断にコメントすることは差し控えたい」と述べるにとどめた。
野党は民主党を離党した石川知裕衆院議員に対する議員辞職勧告決議案の提出を検討しているが、その場合の対応についても、「石川氏は今、(民主党の)党籍を持っていないし、判決の中身をよく承知していない」と明言を避けた。
自民党は26日の予算委で小沢元代表の証人喚問を改めて求めた。これに対し、民主党の輿石幹事長はその後の記者会見で「党として考えていない」と述べた。
ソース元:
YOMIURI ONLINE
なんだかなぁ、こういう時だけ三権分立を持ち出すところが民主党議員の野田首相といったところか。尖閣問題にしろ、普段の陸山会への疑惑については散々政府が司法に介入するような発言を民主党議員たちはしていたじゃないか。あのルーピーこと鳩山由紀夫なんて「戦ってください」などと言って小沢一郎を励ました。
小沢一郎の秘書が3人とも有罪判決。それも検察の主張がほぼ認められた形での有罪判決。こういう結果を受けて、それでも首相はノーコメントなんてことは本当にガッカリする。日本の首相として自党の有力者、もっと言えば党を長年主導しているような人物の秘書が3人も有罪判決なのだ。どう考えてもこの有罪判決を受けた3人に命令を下した人物がいるのは想像に難くない。そんな状況をまったく無視して、コメントを控える首相ってのは本当に国のリーダーの資質があるんだろうか?甚だ疑問だ。国民が関心を寄せる政治的にも重大な事案に対して自分の意見を述べない首相。これではリーダーシップが皆無じゃないか!
さて、常識的な話なのだが、被告3人は控訴するとはいえ有罪判決を受けたことは紛れもない事実。その秘書が仕えていたボスも起訴されている状況。それでもそのボスたる小沢一郎は議員辞職をする気配すら無い。民主党の中からも小沢一郎の議員辞職を求める声は大して大きくない。なんという社会的な責務を放棄した組織なのだろう。自浄努力のカケラも見えない。例えば企業や団体でその組織の中核を担っていた人物が起訴され秘書の3人までもが有罪判決。その人物が最高裁まで戦うまで組織はその人物を組織の中心的立場に据え置くだろうか?もうそんな状況の中では先ず不可能だ。先ずはその人物は職を辞して裁判に集中することがその人物にとっても組織にとっても適切な行動だ。秘書3人もが有罪判決を受けた後でも何食わぬ顔で仕事を続けられるわけがない。そんなことが許されるほど甘い組織が本当に実在して、しかもその組織が日本の与党だというのだから泣けてくる。どんだけ身内に甘いんだ!
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