http://www.apple.com/ ←アップル社のトップページがスティーブ・ジョブズの写真となっている。
ついにこの日が来てしまった。ミジンコは多くのIT業界の偉人たちと会う機会がある幸運に恵まれているけれど、スティーブ・ジョブズとは会ったことがない。会う機会が無かったわけでもなく、実はアップル社となんの接点もない人生というわけでもないけれど、自分がスティーブ・ジョブズに会って話ができるほどの能力があるのか否かの判断にいつも迷いに迷ったまま今に至った。自分が学生の頃から神様な存在のスティーブ・ジョブズは最期まで神様だった。
アップル社のウェブサイトには追悼ページ(
英語 日本語)が設けられた。アップル社のみならず人類にとって大きな損失だ。スティーブ・ジョブズが生きていれば起きたはずのイノベーションが失われたような、そんな不安にすらかられる。
スティーブ・ジョブズのような起業家がまた現れるだろうか?パソコンが普及する前の時代に従来のパソコンよりも格段に操作性に優れたパソコンを開発、販売して劇的な普及に貢献し、デザイン性に優れたいわゆるパソコンをオシャレにしたスティーブ・ジョブズ。
まだCGアニメがほとんど存在しない時代に、CGアニメ制作会社を立ち上げ、周囲からその行動を疑問視されていたスティーブ・ジョブズ。そのCGアニメ制作会社は今や毎年大ヒット作品を世に送り出しているピクサー。当時、ジョブズの傍で仕事をしていた人物とミジンコは親しくて、ジョブズの迷いの無い決断の話を詳しく聞かせてもらえたおかげで自分も数々の決断を成功に導くことができたと思っている。結果を心配するよりも、過程に於いて断固たる決意と弛まぬ努力でプロジェクトを推進すれば必ず成功するのだ。
携帯音楽プレーヤーとそれに伴う音楽配信事業。ソニーのウォークマンが築いた音楽を携帯するという今や無くてはならない人々の娯楽を更に昇華させたのがiPodだ。実はミジンコはこの部分でアップル社と関係がある。そして恥ずかしながら自分はジョブズほどの先見の明が無いなと痛感した出来事もこの頃に経験している。要は内々で進められているプロジェクトの実態がぼんやりと見えてきたところで、「こんなこと上手くいくのだろうか?」と疑問を感じたのだ。もっと具体的に言えば「なんだ、このちっこいのは!?」と思った。そのちっこいのがしばらくすると世界の至るところで使われていた。
ミジンコは日本でもスマートフォンがなんとか普及しないものかと悩みに悩んでいた時期がある。まだ日本ではスマートファンという言葉すらほとんど使われていなくて、既に世界中で普及していたブラックベリーもなんでか国内では僅かなシェア。それも法人限定なので普及以前の問題だった。ドコモのM1000というモトローラ社製のスマートフォンを実際に使ってはみたがスマートフォンとは言い難いような機能性でガッカリした。もっとちゃんとしたスマートフォン、即ち、携帯するパソコンが普及さえすればブラウザーベースでの様々なネットサービスをユーザーが利用できる。今やViberでの無料通話なんてものはその最たるものだ。iPhoneが国内スマートフォンの普及を一気に加速させた。閉鎖的な日本の携帯電話の本体の市場にスマートフォンが一気呵成にシェアを伸ばしていく、これはiPhoneでなければ無理なことだったと思う。
高機能な製品という共通項はあるもののアップル社は常に新しいジャンルにチャレンジしては勝利してきた。このアップル社の成長は誰がどう見たってスティーブ・ジョブズのリーダーシップが大きい。スティーブ・ジョブズにはもっともっと長生きして次の
iを作り出して欲しかった。ガンが憎い。
スティーブ・ジョブズ氏のご冥福をお祈り申し上げます。
もう泣く!!!
[40回]
PR