衆院決算行政監視委員会の「行政監視に関する小委員会」(新藤義孝小委員長)は16日午前、政府の行政刷新会議にならい、予算の無駄遣いなどを点検する「事業仕分け」を2日間の日程で始めた。
初の試みとなる国会版の事業仕分けは、2012年度予算概算要求に計上された4事業が対象。決算行政監視委では、月内にも事業の適否を判断する。拘束力はないが、同委の決議や政府への勧告を行う。16日は、理化学研究所と富士通が共同で開発中の次世代スーパーコンピューター「京(けい)」の開発・整備費と、レセプト(診療報酬明細書)審査事務の2事業を取り上げた。
スパコンを巡っては、09年の政府の事業仕分けで、仕分け人の蓮舫参院議員が「2位じゃだめなんですか」と発言し、話題になった。この日は、仕分け人の村井宗明氏(民主)が「文部科学省からの天下りの職員は必要なのか」と指摘。文科省は「研究機関として必要な人材だ」と回答した。採決では「予算縮減」とする意見が多数を占めた。
ソース元:
Yahoo!ニュース YOMIURI ONLINE
国会を仕分けしちゃった方が日本にとっては良いんじゃないだろうか?
スパコンについてコストパフォーマンスを指摘する議員たちもいるが、これだけ過去2年ほどスパコン開発の是非について議論がなされているにも関わらず今もってスパコン開発、更に言えば「なぜ1位じゃないとならないのか?」について理解が乏しい議員たちがいることが泣けてくる。もうそこまで勉強したくないのならば議員バッチを外して国政には関わらないでいてくれた方が日本にとっては好都合だ。いればいるだけ日本の成長にとって邪魔な議員っていったいなんなんだ!?
日本勢、意地の世界一奪還…スパコン「京」 ←以前に書いた記事。このブログ内で「スパコン」をキーワードにして検索してみると我ながら色々と書いているなぁと。まぁ、専門分野ではあるのでついつい熱くなってしまうのだと思う。スパコンの開発がどんどん進んで欲しいという思いよりも、スパコンによるアドバンテージで日本の産業が優位性を保って欲しいという思いが強い。その為にも、なぜ「スパコンが1位であるべきなのか?」についてはもっと徹底して日本人全員の共有知識となって欲しいと切に願う。
なにしろこんな↓書き込みが2chでされて、しかもまとめブログで抜粋されているのだ。
名前:名無しさん@涙目です。(茸):2011/11/16(水) 12:12:18.62 ID:LVQ4lIXc0
コストパフォーマンス考えろよ
分散コンピューティングとかスマートグリッドとかあるだろ
分散コンピューティングとはすなわちグリッドコンピューティングのことを指していると思うのだが、グリッドコンピューティングでやり易い計算とそうではない計算がある。グリッドコンピューティングが必ず実現できる環境が確保できない以上、スパコン開発は避けられない。現状、グリッドコンピューティングがあるからといってスパコン開発を停止するなんて正気の沙汰ではない。そもそも複数のコンピューターに協力させて計算に取り組むことがグリットコンピューティング。複数のCPUで並列処理させているということ。これってスパコンの原理と同じ。過去も現代のスパコンもひとつのグリッドが全てを担っているわけではない。
更につっ込むのもなんなのだがスマートグリッドはこれまた別分野の話。スパコンの開発競争の話でスマートグリッドって斜め上過ぎる。
これだけマスコミが取り上げて仕分け作業のたびに取り沙汰されていてもスパコンについての認識なんてまだまだこの位が一般的なのだろう。
このブログを長年ご覧いただいておられる方々には耳にタコであろうが、スパコン開発競争の結果としてそのスパコン保有国の産業に多大な優位性を持たせることが重要なのであって、スパコンそのものを売ったり日本のコンピューター産業だけが海外のウケが良くなるといった単純な話ではないのだ。例えば膨大なシュミレーションを必要とする製品開発をするときに世界で1番速いスパコンと2番目に速いスパコン、はたまた10番目に速いスパコンとで同じ作業をさせたときの差を考えるべきなのだ。
このような国家の基盤となる技術開発について何度も何度も妨害ともいえる横槍が入り続けるのはどうしたことだろう?民主党政権になってから延々とスパコン開発の必要性について語っている。
世界第1位のスパコンを保有する日本がそのスパコンを仕分けの対象としているのだ。アメリカや中国にしてみれば笑いが止まらないことだろう。
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