「断固として戦う」はそこで使うべき言葉では無いだろうに

昨日エントリーした記事『ベストセラー盗用疑惑、ＴＤＬ逸話集「最後のパレード」 』の当事者、つまり盗作の嫌疑がかかっている作者の弁が酷い、酷過ぎるので再度取り上げる。

ＴＤＬの話題本　読売新聞掲載のものと酷似（日テレNEWS24）

本の作者の中村克さんは、日本テレビの取材に対し、「決して悪意をもって書いた本ではない。イメージの悪化を懸念している。断固として戦う」と話している。

 断固として戦う！？
これは酷い言い草だ・・・・・。

そもそも、誰と戦うのか？
ま、まさか、パクリ元と推察される文章を書いた人たち？
まさに正気の沙汰じゃない。・・・と思ったら、読売テレビと日テレを訴えると、この作者が表明・・・え！？

なるほど、それで彼は自身のブログで以下のような発言をしたのか。

読売グループとディズニーでは集団ＩＱが違いすぎます。ディズニー出身の私から見れば、読売グループの集団ＩＱは、ディズニーが２００とすれば読売は６０くらいでしょうか（笑） 。

なんという言い草。
IQを話しに持ち込むヤツって大抵IQが低いと思うけどさ。

さて、盗作疑惑なのだが、彼が悪意を持っていたかどうかは論点がズレる。
単純に犯罪意識が希薄だとか、ズーズーしいってだけでも勝手に他者の文章を盗用して、あろうことか出版までするかもしれない。
実際、今、彼にかかっている疑いは「盗作」なわけで、彼が悪意を持っていたか否かは関係が無い。それに盗作の嫌疑がかかっている以上、彼が本のイメージを悪化させるからといって嫌疑自体を停止させることはできない。

むしろ彼が潔白だという証明が成されれば解決のはずなのだが、どうにもこの本が出版される前に存在した読売新聞掲載の作品や2chへの書き込みが、彼の著作の内容と酷似しているわけで、この状況をもってしても著作者と本を購入した方々への謝罪ではなく、「戦う」という意思表明はあまりにも誠意が無い。

悪意が無ければ許されるという問題では無い。この本の作者に悪意が無かろうと、著作を盗まれた人々は傷ついているし、彼等の権利を侵害している。
本を出版する人間がこんな程度の倫理感とは恐ろしいことだ。