政府の金は政府のもの。国民の金も政府のもの。そんなことを野田佳彦に言われている心境。我々国民は「消費税を増税して国民に還元する」と首相に言われた。暴君に言われるようなことをさらっと日本国の首相に言われたわけだ。ああ、そうか、よくよく考えてみると野田佳彦は既に暴君の領域に達しているということか。
首相「消費増税は国民に還元」 就任後初の施政方針演説(共同通信)
野田佳彦首相は24日午後、衆院本会議で就任後初の施政方針演説を行った。持続可能な社会保障制度の構築を掲げ、消費税の増税分は子育て支援や介護、年金国庫負担率維持などで「国民に還元する」と言明。社会保障と税の一体改革は「先送りする時間が残されていない」と野党に協議入りを強く要求した。同時に「行政改革に不退転の決意で臨む」と訴え、独立行政法人や特別会計の改革関連法案の今国会成立を期すとし、国家公務員給与や衆院議員定数の削減などに全力を挙げると強調した。
東日本大震災からの復興を加速し、東京電力福島第1原発事故で万全の対応を取ると力説した。
還元するくらいならば最初から増税するんじゃねぇ!!!
増税され、いつまで経っても抜本的な削減が実行されない公務員にかかる人件費のために中抜きされ、やっと還元される分は一部の国民しか恩恵がないという仕組みに対して素直に納得できる国民なんて、政治家と公務員以外にいるわけないじゃないか!
これまでの民主党政権の増税についての姿勢で例えられることは「お金をあげるからその為のお金をちょうだい」といったやり取り。どこの世界に「1万円あげるからその為の資金として10万円ちょうだい」と言われて納得できる人間がいるというのか?「先ずはいくらいくら払ってくれ。そうしたらあなたにいくらいくら払う。ラッキーでしょ?」ってまんま詐欺師の台詞じゃないか!まさに詐欺のフレーズそのままなのだが野田佳彦は施政方針演説でそれを言い放った。
更に福田元首相と麻生元首相の言葉をそのまま引用して野党の協力を求めていたが、福田元総理も麻生元総理も述べているように、あの当時には野田佳彦を含めた民主党が苛烈極まりない反対姿勢で政権バッシングをしていた。自分が首相になった途端に同じ言葉を述べて自分が散々叩いていた人たちへの協力を求める野田佳彦。まさに小物。こういう人物はどんなにリーダーを演じようとも真のリーダーとは認められない。リーダーってやつは自薦ではなく、自然と人々の心を惹きつけてなっていくものだ。野田佳彦では1000年経ってもできそうもないことだ。
「還元」←こんな言葉を使うからには増税分の何%、具体的な数字を全て公開して、その増税分をどこに投入したのかも全て公開するべきだ。野田佳彦が還元と述べたからにはそのくらいは当然の義務だ。実際には還元分はごく僅かで、ほとんどが国の財源に消えていくという財務省が大喜びしそうなシナリオがもう出来上がっているんじゃないだろうな!
今の野田佳彦は財務省のペットのようなものだ。財源が足りないことの本当の理由を追及するわけでもなく、先ずは増税ありき、つまり国民に責任は丸投げにしておいて財政難の理由は探ろうともしていない。大阪市を見ただけでも次から次へと信じられないような無駄が明るみになっている。大阪市の市長が必死で取り組んでいる無駄削減を国の首相は手をつけようともしないで増税を決断。これは首相の怠慢だ。
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