批判の声は日に日に強くなっているというのにジャニーズ事務所は仙台へのパンダ誘致を諦めないようだ。パンダを復興のシンボルとするその姿勢は大いに疑問だ。東日本大震災からの復興にパンダがどうしても必要とは思えない。義援金に協力した人々も最初から被災地への直接的な支援ではなくて「パンダの誘致」だと聞いていたら、義援金への協力を控えた人たちもいたのではないだろうか?
近藤真彦さんら訪中 パンダの仙台誘致で(中日新聞)
【北京共同】東日本大震災からの復興のシンボルとして仙台市の八木山動物公園へのジャイアントパンダの誘致を目指す歌手の近藤真彦さん(47)や同市関係者が12~14日、中国・北京を訪問し、唐家セン元国務委員(元外相)らにパンダの貸し出しをあらためて要請していたことが20日分かった。複数の日中関係筋が明らかにした。
中国はパンダの貸与には事実上同意しているが、維持管理や飼育環境など貸与に関する細部の調整が必要としている。
ジャニーズ事務所にとっては中国は巨大な市場なのだろう。今後は日本よりも重視すべき市場になるのかもしれない。いや既に日本よりも中国の方がアイドル稼業はやり易いのかもしれない。この震災復興とはかけ離れたパンダ誘致は、なにがなんでもジャニーズ事務所が中国との良好な関係を築くために起きていること、そうミジンコは見ている。
ジャニーズ事務所もよくもこういう仕組みを考え出したものだ。東北復興のための義援金と称して資金を集め、その資金をパンダ誘致にシフトしたのだ。これじゃまるで募金詐欺だ。近藤真彦はなにをどこまで理解しているのか謎なくらい相変わらずボケっとしている印象があるが自分がやっていることの酷さが分かっているのだろうか?義援金を集めて、今は中国政府と交渉をしている自分がおかしいとは思わないのだろうか?
義援金からパンダの誘致、その後の飼育全般にかかる費用には限りがある。その後は仙台市がその負担を負うことになるわけだ。これのどこが東北復興の手助けなのだろう?日々の生活に困る人々に更なる税負担を負わせるなんて鬼のやることだ。パンダが仙台に来たからといってなんだというのだ?それが震災復興支援だろうか?どうかしている!
中国からしてみれば遷都の候補に挙がるほどの日本の主要都市である仙台への橋頭保としてのパンダ貸し出しにはウマ味が多いのだろう。チャイナタウンや中国領事館が仙台にできる日も近いのかもしれない。そうパンダはきっかけに過ぎない。
ジャニーズ事務所にしてみれば中国でのコンサートなどが円滑(妨害なし)で開催できるようになりおいしい話だろう。中国と仲良くしておくメリットはジャニーズ事務所には沢山ある。
で、そこに震災復興支援はどこにあるのだろう?義援金を託した人々はもっと直接的な被災地支援を望んでいるはずだ。震災をダシにしてビジネスの拡大を願うだけでも醜悪なものだが、あろうことか義援金まで集めてその資金を営業活動費にまわすなんてことは許されるべきことではない。
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