小沢一郎の無罪判決は大方の予想通り。なにしろ公判中に原告側のほとんどの有力証拠が却下されているんだから、どれだけグレーであろうが黒ではない限り「疑わしきは罰せず」という法廷の絶対は揺るぎようもない。そう無罪だ。秘書3人が有罪であり、その秘書たちが誰のためにそんな犯罪に手を染めたのかは子供でも容易に想像できることだが、それでも無罪だ。
ひとつ気がついたことがある。自分は小沢一郎も大嫌いなのだが、それにも増して小沢一郎の取り巻きたちの方が嫌いなのかもしれないということ。業の深さは小沢一郎がダントツかもしれないが、その親分の周囲の蚊トンボたちのセコさ、醜悪さが見るに堪えない。今回の小沢無罪判決で大喜びしている連中は小沢一郎よりも自分たちの保身を考えてのバンザイだったことは明らかで、それを隠そうともしない猿みたいなウキャーウキャーという喜びっぷり。インタビューやツイートでの小沢派議員たちの浮かれっぷりを見たが、とてもおぞましいものを見た気がする。
思うのは、その小沢の腰ギンチャクたち、更に腰ギンチャクにすらなれていない小沢一郎の靴底にこびりついたガムたちは今回の無罪判決で自分たちの立場が尚更危うくなったことに気がついていないかのような喜びようだ。
小沢一郎が無罪になったことで圧倒的多数の日本人の神経を逆撫でしている。むしろ次の選挙での自分たちの芽が摘み取られたことに気がついていないのだとしたらオオバカヤロウ&オバハンたちだ。判決は判決として小沢一郎への疑惑が払拭できたわけじゃあるまいし、小沢派はなにを持って未来が開けたかのような喜びっぷりなのだろう?むしろ今回の判決に絶望した日本人の怒りの矛先は小沢派に向く。小沢有罪判決でのガス抜きがあったほうが小沢派の議員たちには好都合だったはずだ。そんな簡単なことすらも読めていないからこその小沢派議員なのだろう。
無罪であったのに小沢一郎が次の選挙で落選するという未来の方が日本の民主主義も捨てたものではない。そうなるかどうかは分からないがそうなると願わずにはいられない。
さすがに東日本大震災後の小沢一郎の言動で岩手の有権者たちも目が覚めたと信じたい。地元への利益誘導だけで政治家を選ぶなんて愚かな行為はいつか止めなければならない。自分の利益だけを追求した者の老後ってやつは例外なく悲惨なものだ。自治体だって同じことだ。日本が滅んでも地元だけ助かるなどと思っているのならばアタマの中がお花畑だ。そういうアホどもが議員になっているからこその今の日本なのだろうが、大震災後の日本で見えてきたものも多いはずだ。道路ができて地元の土建屋が儲かろうと、原発の利権が地元に降りようと、結局はその根幹となる国が生き残らなければ虚しいだけだ。
小沢派と反小沢派での共食いも結構だが民主党が与党でいられるのはあと僅か1年だ。民主党議員たちは、国民が幸福になるための政治ってやつを1つくらいはやってから落選して欲しい。4年で一人数億円もの税金で食っていたわけなのだから政局なんてどうでもいいので政治をやっているところを1回くらいは見せて欲しい。4年間の政権与党期間でその程度しか求められていないことを恥と思って政治家をやって欲しいものだ。それができないのならば、派閥抗争の末の党分裂ではなくて、自らの手によっての解散総選挙、そして落選が筋というものだ。
残り1年の与党期間も政局に費やすのだとしたら民主党議員たちは日本の寄生虫でしかないということだ。小沢派と反小沢派がそれでもやり合いたいというのならば本物の刀でも持ち出して殺し合えばいい。その方が日本のためだ。
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