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英国流の皮肉だろうか?各国で起きているアップル vs サムスンの訴訟で珍しくサムスンが勝訴したと思ったら、その理由がサムスン製品のデザイン性がアップル製品よりも劣っているからとは、サムスンにとっては裁判に勝って勝負に負けている。
ただし、この判決では性能が劣るのならばコピー製品をリリースしても問題ないという曲解をする愚かなメーカーが現れないとも限らないので判決自体には疑問が残る。現にサムスンは馬鹿丸出しで「当社の知的財産を認めるものだ」と歓迎しているとのこと。アホか!なんでこの判決でサムスンの知的財産を認めたという解釈になるんだ?判決ではサムスンのタブレットはタブレットであることの最大のメリットとも言えるシンプルさにおいてiPadよりも劣っていると判断されているわけで、その内容からサムスンの知的財産云々を認めたという趣旨は汲み取れない。
コピー元よりもパクリ商品が劣っているから特許侵害を認めないという判決は、韓国メーカーからパクられている最大の被害国である日本にとっては歓迎できない内容だ。家電製品にしろ、お菓子などの食品にしろ、これでもかっていうくらい韓国メーカーは日本のヒット商品をまんまコピーして販売している。そのどれもがコピー元よりも遥かに劣化したものなのだが、それはイギリスでは「劣っているから」という理由で特許侵害とならないという可能性すらある。これでは韓国企業が得意とする「本家の商品と間違って買わせる」や「いつの間にはオリジナルと主張する」といった厚顔無恥なやり方を助長してしまう。