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事故調査委員会の最終報告書でも菅直人が現場を混乱させたと結論づけた。もし菅直人が原発事故直後にヘリでの視察を望まなかったら?このIFは日本の歴史で今後も語られ続けることだろう。日本の国家元首が原発事故直後に自分が解決しているというパフォーマンスを優先して結果的にベントが遅れ、現場は技術の分からない指揮官により混乱。当の本人は「自分は原発に詳しい」とのたまった挙句に現場で発狂。元々、総理大臣になる資質が無い者が総理になったということだ。あの時に菅直人のヘリ視察が無かったならば現場はもっと迅速に事故対応ができたであろうことが悔やまれる。
よく逃げ出そうとした東電幹部たちを菅直人が怒鳴って制止した点を評価する声を聞くが、それは事故処理のスピードにはなんの影響も与えていない。東電幹部たちが逃げ出そうとしたのかもしれないが現場の職員たちは逃げ出そうとしてはいなかった。まるで現場から逃げ出そうとした東電社員全員を菅直人が制止して事故現場に戻したかのような錯覚を起こしている人たちや身内の民主党議員たちもいるが事実はそうではないだろう。現場担当者たちは逃げ出すどころかずっと事故対応に必死に取り組んでいたのだから、菅直人が騒ごうが喚こうが関係が無かった。むしろ菅直人と東電幹部たちの罪のなすりつけ合いなんて現場の人間たちはかまっている暇すら無かったことだろう。
菅直人の落選。これは菅直人の地元で育った自分に課せられた「絶対」だと感じている。原発事故前から菅直人という信用ならない男が毎度当選する選挙区を恥じてはいた。そしてあの原発事故対応からは菅直人が落選する未来は自分への義務のようにさえ感じている。
胸が痛むのは被曝したであろう子供たちの未来を考えるときだ。チェルノブイリ事故後のベラルーシなどを何度か訪れたことがある身としては5年後、10年後といった近い未来に起きることを思うに本当に苦しい。菅直人も枝野もそして東電幹部たちも甲状腺がんになった子供たちとその親たちに面と向かって罪のなすりつけ合いができるのだろうか?実際やりそうだから恐ろしい。現にメディアを通じて延々と罪のなすりつけ合いだ。がんになった子供たちだってネットで検索くらいすることだろう。その時にこういった事故調査委の報告関連ニュースを見た子供たちは総理大臣というリーダーだったはずの男の見苦しい責任逃れ数々を知ることになるだろう。菅直人には、そういう想像力を働かせて一応は元総理としての責任ある言動を心掛けて欲しかった。原発事故の当事者であり最高責任者であったはずの菅直人が総理として尊敬できるような言動をしているところを1度として確認していない。