イヌワシ、クマタカ、ライチョウ、これらの鳥の名前を聞いたときに皆さんはなにかピンとくるものがあるだろうか?ミジンコはこれらの鳥の名前が出る報道を見たときに「またか!」と思う。
絶滅危惧種の名前を出せば世論はその絶滅危惧種を「守ろう!」という気持ちに傾く。そりゃそうだ。それが当たり前の感情だ。
では、ミジンコが「またか!」と思った理由を述べる。
オスプレイ、イヌワシ生息地飛行 絶滅危惧種へ影響懸念(共同通信)
米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが訓練で低空飛行を計画しているルートの下には、絶滅危惧種のイヌワシやクマタカ、ライチョウなど希少な鳥の生息地が数多くあることが環境保護団体「日本自然保護協会」の分析で28日、分かった。
国の天然記念物で個体数が650羽と推定されるイヌワシは、12県で生息地が飛行ルートと重なっており、同協会は
「騒音などの影響で、絶滅の危機に一層追いやられてしまう」としている。
オスプレイ配備に伴う米軍の環境審査報告書で訓練に使うとしているのは
沖縄に加え、本州、四国、九州の5ルートと奄美諸島付近の計6ルート。
この報道だけを読むと「オスプレイけしからん!」とならないだろうか?そうなっても仕方がない内容だ。つまり、この共同通信の主張ではオスプレイの訓練飛行ルートは絶滅危惧種の生息域が含まれているので絶滅に拍車をかけているとある。さらに環境保護団体「日本自然保護協会」の分析では騒音などの影響が懸念されると。
ここまで読んでしまえば、オスプレイの飛行ルートに問題があると思わないわけにはいかない。
ミジンコは元々事前の知識があったのでこの恣意的な報道には異議ありだ。絶滅危惧種の心配をしていないわけではないが、オスプレイによる絶滅危惧種への影響が今までよりも「悪い」と思わせるこの報道には甚だ疑問だからだ。
先ず環境保護団体が分析したとされるその分析の信憑性が無い。オスプレイの視察をしたことがあるミジンコの意見とオスプレイの飛行を直に見たこともないであろう環境保護団体の主張とどちらを信じるのかは皆さん次第ではあるが、まぁ、ミジンコがこれから述べる一言は天地神明に誓って事実だと申し上げたい。
飛行中のオスプレイは静か。
これが本当に驚くほど静か。他の航空機の追随を許さないほどの静かさなのだ。従来のヘリコプターや航空機とは一線を画す静音性なのだ。もちろん、気がつかないほど静かなわけではないが技術の粋を集めた機体はなんとも驚くほど静かなのである。強襲降下などを想定している機体なのだ。静かであるに越したことはない。
さてこのオスプレイの静かさに伴い飛行ルートの件を指摘したい。オスプレイの訓練飛行ルート6本の全てが米軍が従来から訓練飛行で使用しているルートだ。従来からオスプレイよりも音が大きな航空機が低空飛行しているルートということだ。従来の航空機よりも静かなオスプレイが新たに音の大きな航空機に代わって飛ぶようになればむしろ訓練飛行ルートは総じて騒音が低減する。
その事実をもってしても「
騒音などの影響で絶滅危惧種の今よりも絶滅に追いやられる」とする分析は果たしてどういった分析をしたのだろうか?
とりあえずオスプレイの飛行映像を見て「騒音」ということにしておこうという思惑が無かっただろうか?飛んでいるオスプレイが静かだとは思いもしなかっただろうか?いやはや怪しい。怪しすぎる分析だ。
「またか!」と述べたのはマスコミも自然保護団体もなにかの思惑があって偏向した意見を押しつけたいときに絶滅危惧種への影響をよく利用するのだ。本当に何度こういった報道を見たことか。本当に絶滅の危機への更なる悪影響ならば世論を動かすべきだろうが、今回の件では「はじめにオスプレイのネガキャンありき」であることは明白だ。そもそも報道の内容自体が事実誤認どころか嘘八百のレベルなのだ。
これではまるでマスコミによる絶滅危惧種を人質にとっての日本の国防力弱体化キャンペーンだ。イヌワシたちにとってもダシにされていい迷惑だろう。
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