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日米の合同演習の予定は数ヶ月前から決定して内容もだいぶ前に決定しているとはいえ、この時期に離島防衛をテーマに演習が行われたことには大きな意味があった。
特定の島を想定しての訓練ではないと発表されているものの、米軍も参加しての離島を制圧する演習は中国への重大なメッセージになったことだろう。
この演習実施の前には幾度となく米政府関係者による尖閣諸島への日米安保条約の適用についても表明されている。そういった米国の対応が日本への大きな援護射撃となっている。実際、習近平(しゅうきんぺい)の最近の発言は随分と弱腰に移行しており、日本の今後の外交のあり方の指針となった。残念なのは日本政府よりも米国政府の方が日本人の味方のように感じてしまうところ。実際にそうなのだろう。自国の政府よりも外国の政府の方が頼りになるという現状は次の政権では是正しなければならない。政府を信用できる国に納税したい。
ミジンコがアメリカびいきなことを言ったところで穿った見方をされがちなのだからこのブログでもそれほど頻繁に言及するのもどうかと悩む部分ではあるのだが、「本当の友好国」っていうものはどういう国だろうか?と常々考えている。
東日本大震災のときの米軍の対応には恩を感じないわけにはいかないし、あの時に被曝したであろう米軍の人々にどう償えば良いものかをいつも考える。東電社員はそういうことは意識して生きているんだろうか?
勿論、軍事的にも経済的にも尖閣諸島が日本の領土である方がアメリカ合衆国にはメリットが大きいということは事実としてあるのだろう。ただ、それだけではない友好というものは確かにあると思うのだ。ミジンコが言ったところで説得力に欠けるのかもしれないが、日本が困難に直面したときに本当に手を差し伸べてくれる国の人々ってどこだろうかと考えると、それはアメリカや台湾なのだという考えは間違ってはいないと思う。日中国交正常化40周年だの、韓国の芸能人が日本に大挙している現状だのはあるにしても、友好国という感覚で見ると中国や韓国が日本のそれとは到底感じられない。むしろ日本が不幸な目に遭ったときに両国とも拍手喝采をしている印象だ。
日本は長年に渡るマスコミの偏向報道でまるで自衛隊が悪者のように表現されることが多々あった。自衛隊がどんなことしようとも軍国主義の再来かのようにマスコミは報道した。もうそういうマスコミの歪曲が通じない社会にしていかなければ守れる領土すら奪われてしまう。今回の離島奪還演習。本来は奪還ではなく防衛の演習をしたかったのだろうが、最初から「政府の対応・指示が遅れる」ことを想定して1度占領された離島を奪い返すというシュミレーションで演習が行われたわけだ。さすがに米軍が参加しているだけあって非常に現実的な演習と言える。こういう「リアル」な演習を自衛隊は遠慮なく今後も行っていくべきだ。そもそも軍事演習、ましてや防衛のための演習で周囲の友好国どころか敵意剥き出しの国々の顔色を伺っていた今までがどうかしている。示威的な演習も国防の内だ。むしろそういった示威的演習こそが、本当に日本に侵攻できると勘違いして暴走しそうな都合の良いときだけ友好国になる中国や韓国の日米同盟軍に返り討ちされたことによる損害すらも防止できることになる。