ちょっと
わらびの漫画でも描かれているけれど、儀礼的な意味でやたらと自分の周りに警護の人たちがついた数日があった。実際に襲われるわけでもないのだけれど、関係各位の面子を保つための安全保障といったところ。
元々、治安の良くないところでは馴染みの警護人がいるのだけれど、そういえば都心で警護についてもらうことは滅多にないのでこっちがどう動いていいものやら緊張した。普通にリボルビングドア(回転ドア)に一番先に入ろうとしたときには警護チームから一斉につっこまれた。ボケ芸人としての片鱗を見せてしまったぜ、ふっ。
そんで朝は馴染みのコーヒースタンドに寄ったり、パンケーキ屋に行ったりしていたら、長年の付き合いの店主たちやスタッフたちが「なんの冗談なの?」と警護人たちを見た後にこちらを見て笑いだす始末。いつもの着グルミと同じくパフォーマンスだとしか思っていない模様。でも警護人たちは映画やドラマそのまんまのガッシリ体型高身長でアタマも良さそうという3拍子揃ったお歴々だったのだが・・・・・。
ミジ妻はミジンコがいわゆる荒事の世界に少しでも触れることに一切同意していない。だからミジンコに警護がつくような状況を良くは思っていないし、そもそも「なんでこんなことになっとんじゃー!」とまだ見ぬ襲撃犯よりもミジンコに物理攻撃をしかけてくる。襲撃される前に死んじゃうよ、ボク・・・・・。
ミジンコの会社の方で用意しているボディガードたちと今回アメリカ側が用意してくださった警護人たちとは同じ部隊出身だったりして元々面識があったりして世間は狭いと思った。それに伴い、アメリカって国は政府機関であろうと民間であろうとセキュリティーということに関しては人材豊富なのだなとつくづく感じた。本来は日本だって要人警護などのプロ中のプロをもっと育成するべきなのだがなにをするにも市民団体やら近くの外国に批判されるのだからどうかしている。
実は安倍(将来の)総理の警護について心配なのだ。SPがついてはいるものの、その肝心のSPが法律で雁字搦めで思ったような警護もできないのが日本の現状だ。SPが自動小銃すらも携帯していない世界有数の先進国なんて前代未聞だ。軍(自衛隊)出身のえり抜きに警護訓練を課してテロに備えるくらいのことをするべきなのだが日本では法律がそれを許さない。本当にどうかしている。安倍総裁が総理になって法律を変えて首相の警護を強化しなければならないのだ。まったくもって遠回りをしなければならない。
一応はそういう荒っぽいことの訓練も長いことやっている身としてつくづく思い知らされていることは、結局のところ銃撃戦では「先手必勝」であり「銃火器の性能で圧倒的な優劣がつく」ということ。当たり前の話ではあるが先に撃った方が圧倒的に有利であるし、威力があって沢山の弾が出る武器を持っている方が強いのだ。ドラマや映画のように見せ場を作るためにバン!バン!と片方が撃っては隠れ、もう片方が今度はバン!バン!と撃つなんて状況は先ず生まれない。先に撃った方が相手が反撃できないくらいに撃ち続ける。実際はそんなものだ。首相が襲撃されるような事態が発生したときは、先ずは襲撃者が先に撃ってくるのだから警護をするSPたちはどうしても後手になる。後手であるだけでも大変だというのにただのハンドガンで応戦なんて無茶ぶりにもほどがある。テロリストが自動小銃を持っていたらSPたちは薙(な)ぎ払われる。本当に「薙ぎ払われる」の「薙刀(なぎなた)」が自動小銃だ。ぶんぶん薙刀を振り回す相手に例え数で勝る者たちでも得物が小刀では太刀打ちできない。
民主党政権が終わりを迎え、今度は民主党ならびに民主党を支えてきた勢力が歯ぎしりをする安倍政権となることだろう。もう2度と民主党が政権の座に返り咲くことは無いと思うが、だからこそ今まで民主党を支えてきた組織や国家は卑劣な暴力に打って出てくるかもしれない。そういった勢力は民主党政権以前には政権交代が第一の目標であったのでマスコミなどによる情報操作に注力してきたのかもしれないが、もはやマスコミの信用も地に堕ち、民主党がなにを言おうと多くの国民は「嘘」や「たわ言」にしか受け取らない。そんな情報戦ではもはや通じないとなった後こそが本当に警戒するべきときだ。どうマスコミがあがいても野党となった民主党があがいても支持率が覆らない強固な政権、ましてや日本人からは圧倒的な支持を得る政権こそが暴力による政権転覆の対象となる可能性が非常に高い。つまり日本と日本人にとって望ましい政権であればあるほど狙われるはずなのだ。
先ずはSPたちの海外研修制度の強化(米政府機関や民間軍事(警備)会社での長期訓練)、それに伴う高性能な銃火器の配備と携行の実施、そういったことを阻む法律の改正が急務だ。
はっきり言って今の首相と過去二人の元首相の安全には対象者たちが対象者たちなんでまったく興味が湧かなかった。なので首相の警護体制の緩さを見ても緊張感すら抱かなかったが今後はそうもいかない。この3年はまったく日本人が経験しなかった守るべき首相が登場するときがどんなに遅くとも来年には来るのだ。というかなんでいつまで経っても解散しないんじゃ、野田ナマズ!(怒)
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