先日、馴染みの店の常連のおっさんがしつこくメールアドレスを訊いてきるので携帯電話でメールを見ながら「メールアドレスを持っていない」と答えた。
つまり教えたくないという意思表示だったのだが伝わっておらず、その数分後にまたメールアドレスを訊いてきた。
面倒なので赤外線ではなくてメモして渡した。どうせ数千人からが知っているアドレスなんで一人や二人増えたところで変化がないだろうと思った。
後日そのおっさんにまた店で会ったら「メールアドレス変更のメールをしたけれど返事をくれなかった」と文句を言われた。こちらが登録もしていないメールアドレスからメールアドレス変更のお知らせがきたところでどうしろというのか?「見てない」と答えた。実際、無数にくるメールを全部は見ていないので気がついてもいなかった。
そのおっさんからまたメールがきた。今度は気がついた。「ミジンコさんでも松屋に入るんですね!」だってさ。本当にその一言のためのメール。どっかで見ていたのだろうか?そりゃ松屋くらい入る。火曜なので馴染みのダイニングバーはお休み、深夜0時過ぎの東小金井ではサラダが付いてくるご飯屋さんは松屋くらいしか無いのだ。ラーメン屋ならば何店かあるのだが・・・・・。
しょーじき、おっさん、ウザイ!と思った。ミジンコのことを金持ちだと思っているらしく直接的に「金持っているくせに~」とよく言ってくるおっさん。こういうことに「ウザッ!」と思ってしまう自分は狭量なのだろうか・・・・。自分の周囲には間違ってもそういうことを言う人がいなかったのである意味新鮮だった。そういえば自分が金持ちと思ったこともないけれど、周囲を見渡すと自分とは比較にならないくらい天文学的な資産を有している友人たちの誰もが金持ちとは真逆の生活スタイルだ。みんな普通にファーストフードで胃を満たし、インスタント食品を食べている。
以前におそらくここをご覧の皆さんならば誰もが名前を聞いたことがあるであろうネット企業の創業者たち二人とミジンコの3人でその一人のアパートの部屋で飯を食おうという話になり、ミジンコが夜ごはんを買い出しに行ったことがある。残った2人は「打倒ミジンコ!」を掲げWiiの猛特訓をしていたらしいのだが帰ってから瞬殺してやった。一人5ドルずつ出して合計15ドルでピザを買いに行った。15ドルなんであんまり大きなピザを買えなくて飲み物も缶ジュース1本ずつしか買えなかった。あとで「おまえらケチ過ぎんだよ!」とお互いに罵り合い笑った。ミジンコはそこまで金持ちじゃないが残りの二人は本当に天文学的な資産を持っている。前述のおっさんにはこの感覚は一生分からないのかもしれないがこのスタイルが一番ラクなのだ。
ちなみにこの二人の友人もミジンコも高級車も持っていない。3人ともだ。日本のメディアでは、よく高級車を見せびらかしている社長を見かけるが(苦笑)
ミジンコは大した額ではないがこの二人の友人たちは莫大という表現が適切な金額を難病の克服や天災の被災地支援に使っている。他にも寄付先が多過ぎて本人たちも把握できていないことだろう。多分、彼らが日本人だったとしたら松屋に行っていると思う。それは断言できる。
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