日本にいるときの日曜の午前中は大抵はテレビ朝日の報道ステーション・サンデーを視聴している。今朝は特に注目だった一応は今も日本の首相である野田佳彦と自民党・安倍総裁が出演したからだ。(
野田総理VS安倍総裁 金融政策や「国防軍」で応酬 テレ朝NEWS)
聞くに堪えない野田佳彦の妄言の数々だった。もう民主党議員たちの尋常ではない無責任発言に耐性がついていると自負していたが今朝の野田節は強烈だった。こんなヤツが財務大臣、首相と歴任していたのかと思うと血の気がひいた。よく日本は今もって耐えていたものだ。
以下はその番組内での討論の極一部:
野田総理大臣:「安倍さんのおっしゃっていることは極めて危険です。なぜなら、
インフレで喜ぶのは誰かです。株を持っている人、土地を持っている人は良いですよ。一般の庶民には関係ありません。それは国民にとって大変、迷惑な話だと私は思います」
自民党・安倍総裁:「びっくりしましたね。税収も名目経済が上がらなければ、税収は上がらない。そのことが総理には基本的に分かっていなかったということが驚きですね」
今日明かされた衝撃の真実。野田佳彦はインフレ・デフレを根本から理解していない。経済学部の学生よりも経済の知識が希薄な人物がなんと財務大臣や内閣総理大臣を務めているのだ。ド素人に対して「1度やらせてみたら」という発想は死を招くということだ。ド素人には「1度もやらせてはダメ」、これに尽きる。
上で赤字にした野田発言はあんまりだ。先ず第一にこのブログをご覧の皆さんもミジンコも「国民」なのだ。野田のアホが勝手に我々国民にとってデフレ脱却が「迷惑な話」とされることは受け入れ難い。もうデフレとなって20年が経つ。確かになにかしら安くなったことはあったが苦しい20年だ。デフレが庶民を救うなんてことは絶対にない。
大体がだ!インフレで喜ぶのは土地や株を持っている人のみという発想を財務大臣経験者がほざいているところが信じられない。常軌を逸した暴言だ。インフレは野田佳彦の言う「一般の庶民」にも大きな恩恵をもたらす。なにより給料が増えて雇用が増えることはどんな人にとっても歓迎すべきことだ。この世の中で給料が増えて怒る人がいるのだろうか?野田くん、自分の給料が増えると憤慨するクルクルパーなの?
インフレの場合、企業の収入が増えて、その結果として国の法人税収入が増える。これはバブル期を経験した日本人ならば理解しているはずだ。大きな収入、大きな課税なのだ。当たり前の話だ。どんなに課税額が大きくともその課税額となった収入が企業にはあるのだから余裕のよっちゃんイカだ。更に企業は体制強化や節税も兼ねて従業員の給与を上げて雇用も増やす。インフレのときには事業拡大に積極的になる企業が増加する。お金の使いどころに困るという嬉しい悲鳴の企業が増える。結果的に企業は多角的な経営に乗り出し更に従業員の給与と雇用が増える流れとなる。
これをまともに働いたことがない野田佳彦は理解していないようだ。ずっと妙チクリンな政治活動をしていたものでインフレによって従業員(野田の言う一般の庶民)たちの収入が上がるということを野田佳彦は知らないらしいのだ。
更に野田佳彦がまったく理解していないことについて。そうデフレの構造を絶望的に理解していないのだ。もう長いこと日本はデフレの真っ只中なのになんでデフレを理解してないのか不思議でならない。単純にバカなのか、それともデフレを理解しているからこそ、日本に仇なすためにデフレ容認なのだろうか?後者だったとしら万死に値する。前者だとしてもノーロープ・バンジーの刑だ。
野田佳彦は単純にデフレが国民にもたらす影響を解っていない。野田発言で明らかなのは野田は「デフレだとモノが安くなるので国民が助かる」と考えていることだ。
バカか!
野田佳彦の考えるデフレ:
物価が安くなった → 庶民が買い物がしやすくなり大助かり!
実際のデフレ:
企業「はい、デフレなんで給料を下げますよ~、解雇しますよ~、倒産しますよ~」 → (全てではないが)物価が安くなった → 庶民「安くなったって収入激減、(いつ解雇されるのか)将来も不安で買い物なんてできない!」
野田佳彦が救いようもない馬鹿なところは“給料の値下がりよりも先に物価が下がる”と考えているところだ。そんなわけあるか、ボケ!そんなことをしたら企業が大赤字か倒産だ。先ずは野田の言うところの庶民が貧しくなるのだ。その後に物価が安くなる。その安くなった商品ですら貧乏になった庶民は買えなくなる。そこで企業も限界まで商品を安くして買って貰えるようにするが経営難に陥り、従業員への給料を減らすか解雇するしかなくなる。これがデフレ・スパイラル(負のスパイラル)だ。これが日本で起きて久しいのだからなんとかデフレから脱却しなければならないと長いこと言われ続けているというのに内閣総理大臣がこの負のスパイラルを歓迎すれば庶民が助かると言い放ったのだ。国民が死ぬわ、バカヤロウ!
デフレ容認発言だけで内閣総辞職が妥当だ。もう衆院を解散してあとは選挙を待つのみなのだが本来はこの野田発言だけで内閣がひっくり返る大問題発言だ。
野田佳彦は気がついているのだろうか?「景気が悪い方が国民は助かる」と言ったも同然だ。野田佳彦は船橋の駅前で辻立ちしているときに散々会社員たちの通勤姿を見ただろうに。みんな必死になって働いている。その野田の目に映ったはずの会社員たちの誰ひとりも不景気なんて望んじゃいない。
[37回]
PR