小沢一郎と腰ギンチャクズが結党した「国民の生活が第一」が多くの国民の予想通りあっという間に解党となった。そして元・国民の生活が第一の議員たちは、次は滋賀県の嘉田由紀子知事が結成する日本未来の党という議席数0の新党に合流する模様。そう昔は国民の生活が第一だった政党の議員たちが丸ごと日本未来の党へ移籍するということだ。これにてそこそこの議席数はあったはずの国民の生活が第一は消滅し、日本未来の党とやらはたった1日で一気に0議席から50議席あまりを有する中堅どころの政党となった。
国民の生活が第一は無かったことになった。元々からして国民の生活が第一だなんて思っていた議員がいたとは思えないがここまで簡単に「国民の生活が第一」という政党名を捨てて罪悪感は無いのだろうか?「国民の生活が第一」だという信念を放棄して「日本の未来」を取ったらしい。なんだそりゃ?国民こそが日本の未来だろうに。
どうしても小沢一郎という男はこそこそと誰かの背後に隠れていたいらしい。その方が安全だと考えているのだろう。暗いところでコソコソコソコソ、カサカサカサカサ、まるでゴキブリだ。
この小沢一郎を受け入れた嘉田由紀子知事って高速道路開通の式典に参加するほど熱心な環境学者。もちろん嫌味だ。信念の無い環境学者ほどタチの悪いものはない。環境よりも自分の利益を優先してご都合主義の環境学を吹聴するからだ。そんな嘉田知事を推す者たちがこれまた分かりやすい面子なのだ。(詳しくは→
嘉田知事新党は「日本未来の党」 卒原発掲げ結成を表明 朝日新聞デジタル)
この知事が掲げる「びわこ宣言」なる現実無視かつ具体性に欠ける宣言の賛同者には、京セラ名誉会長の稲盛和夫、音楽家の坂本龍一、俳優の菅原文太、ジャーナリストの鳥越俊太郎、脳科学者の茂木健一郎が名前を連ねているんだとさ。良かった全員ウサン臭い(苦笑)
まるで言われなき日本人への中傷に人生を捧げる痛い大人たちのロイヤルストレートフラッシュ。個人的には他のモンスター級の日本人への悪口同盟の面々の中では小物と思える菅原文太に関してはこんな怪しい活動に精を出すくらいならば数十年の俳優キャリアに於いて1cmしかない役の幅を広げることにチャレンジした方がよほど有意義だと感じる。坂本、鳥越、茂木クラスになるといくら病院で診てもらっても無理なものは無理なのだろうからなにも言うことはない。死ぬ前に原発を無くしたときの
現実的な代替案を1つでも提示してから逝って欲しいという気持ちはあるが。そりゃ誰だってリスクの高い原発をずっと維持したいなどとは思っていない。あくまでも経済活動と折り合いをつけつつ、代替エネルギーの研究開発を更に促進しつつ、(あんまり言う人がいないがミジンコはこのことも折り込んで脱原発を考えているのだが)日本の総人口の減少、即ち消費電力の減少にも期待しつつ、省エネ技術の更なる向上も目指しつつ、そんな「~~~しつつ」を同時並行で進めながらやっと数十年かけて実現するのが脱原発だ。宣言だとかシュプレヒコールで解決するような簡単な問題ではない。
ちなみにこの日本未来の党からあの山本太郎(あれ?外国に移住するんではなかったの?)が出馬宣言したとか。(
※ 山本太郎氏本人がマスコミの裏を取っていない誤報だという否定のツイートをしています。失礼しました。内容は間違っていますが責任回避をしたくないので本文はこのままにしておきます。)脱原発という言葉が暴走している感がある。本来は脱原発という言葉はここまで怪しいイメージはなかったのだ。いや~このブログを長年ご覧の皆さんに愚痴るのも申し訳ないが、長年に渡って原発の危険性と代替エネルギーの可能性を訴えてきた身としては、ほんの2年前には原発関連のことで名前も聞いたことがなかった著名人たちが雨後のたけのこのようにニョキニョキと登場していることにもはや苦笑も出ない。対してミジンコのような原発事故前から原発の問題を提起していた人間が今この時になっても、後だしじゃんけん的な脱原発派たちが激しく言うほど「原発からの脱却」を急いでいないのだ。急いで原発を全廃して破綻させた日本を後世に残したくないからだ。今の若い世代やまだ生まれてもいないこれからの日本人になるべく豊かな日本を残したいと願うのは人情というものだ。過激な脱原発派たちは将来の日本が極貧となって若い世代が苦しみ抜こうが自分たちの満足感を得たいわけだ。まさに鬼だ。このたった3年間の民主党不況でも日本は息も絶え絶えとなったじゃないか。脱原発を急速に進めることはこの民主党不況と同等の苦しみを何十年も続けろということだ。受け入れられるわけがないだろうに。ちなみに原発が動かせない分で今年の日本は火力発電所がフル稼働。かかった燃料費は6兆円は下らないと言われている。これを国民が電気代の高騰と更に税金でも支えるという構図。脱原発を急速に進めたらこんなものじゃ済まない。毎年何十兆円も燃料を余計に買う覚悟が無いのに脱原発の中身も理解しないで「反対!反対!」という人々は代替エネルギーが原発に取って替わるためにはどれほどの年月と予算が必要なのかを近くの科学者に訊いてみて欲しい。近くに科学者がいない?じゃあググって。まぁ、その分野については謙遜しても詳しいミジンコの見立てではどんなに代替エネルギー開発を促進しても10年では先ず不可能、20年後に火力発電所などとの併用でかろうじて脱原発がなされるか?といったところ。景気がもっと良ければそれはもう少しは短縮できるだろうがいかんせんこの不景気では資金不足が慢性化している。今の日本に「完成するかどうか分からないこと」に巨額な投資ができる体力のある政府機関も企業も存在しないのだから。
さて、この小沢一郎たちが加わることとなった日本未来の党は「卒原発」だとさ。「脱」と「卒」のどこに違いがあるのだろうか?アイドルグループのメンバーが不祥事を起こしてクビになるときに本人や周囲が「卒業」と称することがあるがそいったことだろうか?言葉を変えればいいってもんじゃない。そんな「卒原発」の日本未来の党に小沢一郎率いた国民の生活が第一が合流。お~い、「国民の生活が第一」という理念はどこいった?
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